新着情報

  1. トップページ
  2. 新着情報
  3. 学生が金融リテラシー検定とFP3級講座を実施しました

学生が金融リテラシー検定とFP3級講座を実施しました

本学学生が講師となり、一般の方を対象とした金融リテラシー検定とFP3級講座を開講しました。岡部勝成先生に執筆いただいた当日の模様を紹介します。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

九州共立大学学友会のAFP研究会が,産学連携による一般市民向け金融リテラシー検定とFP3級講座を開講しました。

開講にあたりまして,受講生10名を募集するため,学生がチラシを作成しました。そのチラシに基づき,キャリア支援課での学生への声掛けおよびチラシを本学のホームページや学生ポータルサイトに掲載していただきました。

チラシは新聞折り込みで5,000枚配布するとともに,AFP研究会の部員で福岡銀行,北九州銀行,福岡ひびき信用金庫,遠賀信用金庫,JA北九,折尾浅川郵便局,東屋敷克則会計事務所,行政書士法人まつおようこ法律事務所,北九州市折尾まちづくり記念館でも配付し,併せてSNS等での広告宣伝を行いました。以上の協力により14名の受講生を集めることができました。ここに心より感謝の意を述べたいと思います。

また,金融リテラシー検定に関しましては,SMBCコンシューマーファイナンス株式会社よりテキストや受験料等の研究助成を受けておりますので,重ねてお礼申し上げます。なお,内容の詳細は,以下のとおりとなっております。

 

1.開催日:2024年6月23日(日),29日(土),30日(日)

 

2.時 間:9:00~13:00(4時間)ほか

 

3.場 所:北九州市折尾まちづくり記念館 第3会議室

 

4.講 師:AFP研究会 / (経済学部学生) 山﨑友翔(4年),知念凛斗(4年),上田隼士(3年),鈴木龍伸(3年),佐々木愛樹(3年),田村有彩(3年),田原莉香(3年),中島唯斗(2年),八尾有華(2年) ※監修として経済学部教員の岡部勝成(AFP研究会顧問)

 

5.受講者:14名(20歳代~60歳代)主婦,社会人(税理士,福岡銀行,会計事務所職員等)本学経済学部とスポーツ学部の学生

 

6.内 容:2023年度に創設された金融リテラシー検定と国家資格ファイナンシャル・プランニング(FP)3級技能検定試験の対策講座です。金融リテラシー検定は,欧米からは金融教育がかなり遅れている中で,今日では人生100年時代を踏まえ,早い段階からの金融教育による「計画的な資産形成や金融トラブルの回避等,生活のなかで実用的に活かせる金融知識」の習得を目的とした検定です。

本検定は,高等学校の学習指導用要領の金融分野を参考に,FP技能検定など金融機関における試験の専門機関である一般社団法人金融財政事情研究会が制作・運営をしています。また,FPでは,6分野(ライフプランニングと資金計画,金融資産運用,リスク管理,タックスプランニング,不動産,相続・事業承継)を指定テキストとパワーポイント,および演習を取り入れた充実した内容でした。

    

1日目(6/23)は,経済学部の中島さんと八尾さんが,1分野のライフプランニングと資金計画を,FPと倫理・関連法規,公的医療保険。介護保険,公的年金,その他の年金について概説しました。また,八尾さんは金融リテラシー検定に関する試験対策も概説しました。続いて,2分野のリスク管理の佐々木さんが,生命保険や損害保険の仕組み,保険制度と税金について概説しました。

    

2日目(6/29)は,経済学部の中島さんと田村さんが,3分野の金融資産運用を,金融経済の基礎,預貯金,債権投資,株式投資,投資信託外貨建て商品,金融商品と税金について概説しました。続いて,4分野は経済学部の田原さんが,税金の種類とその内容,所得税の申告と納付,個人住民税・個人事業税について概説しました。また,金融リテラシー検定を11名が受験し,10名が合格しました。合格率は90.9%と好成績でした。なお,他の受講生は,すでに合格済みです。

    

3日目(6/30)は,経済学部の山﨑さんが,5分野の不動産を,不動産の見方・取引,検知器基準法,農地法,不動産の取得と・保有と税金について概説しました。続いて,6分野は経済学部の知念さんが,6分野の相続・事業承継を,相続税,贈与税,それらの財産評価について概説しました。

    

試験に出題され易いところや,ケアレスミス,ひっかけ問題などをチョイスして説明と演習問題,解答解説を行うといった受講者に配慮した内容でありました。とくに,パワーポイントや演習問題は学生が手づくりをしており,その甲斐もあって,アンケート調査では,非常によい評価を頂く結果となりました。ただ,資料の見やすさや表示の方法などご指摘を頂きましたので,次回以降改善を図っていきたいと思います。

    

今まで,簿記やFPの資格試験対策講座は,学内において学生が学生を指導する形態をとってきましましたが,今回一般市民向けの金融リテラシー検定とFP3級の資格試験対策講座であり,金融の知識や新NISA,など「貯蓄から投資」への興味を持たれている方が多く,また受講生全員が金融リテラシー検定を受験され,講座終了後のアンケート調査では,ほとんどの方がFP3級を受験する予定であるということが分かりました。

    

今後も,課題解決型教育システムの構築と受講者満足を一層図ることができるよう,またこのような講座をとおして地域・社会貢献に寄与したいと考えています。

《岡部勝成》