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授業で池元友樹さん(ギラヴァンツ北九州スタッフ/元ギラヴァンツ北九州選手)にお話いただきました。

皆さん、こんにちは。6月15日(水)2限目の経済学部1年生の授業「福原学」内で池元友樹さん(ギラヴァンツ北九州スタッフ/元ギラヴァンツ北九州選手)にお話をしていただきました。この様子を紹介します。

「ギラヴァンツ北九州」は、北九州市をホームタウンとするプロサッカークラブです。2010年にJリーグに加盟したギラヴァンツ北九州は、北九州地域に根差したサッカークラブとして地域の皆様に愛されています。

池元さんは北九州市生まれの37歳です。6歳からサッカーを始め、中学・高校と部活動でサッカーを続けたのちに、高校卒業後に海外のサッカーチームに所属。その後、帰国し柏レイソル(千葉)ほかでプレイされました。2020年に現役引退後、2021年からはギラヴァンツ北九州のスタッフ(クラブコーディネーター/強化担当)として勤務されています。
池元さんは受講生に向けて「サッカーを通じての経験」「現在の仕事とそのやりがい」「今後の目標」等を語ってくださいました。その一部を紹介します。

 
  ↑ 池元 友樹さん

池元さんがサッカーを始めたきっかけは近所に住む男性の勧めだったそうです。小学生時代はサッカー少年団に所属。中学時代はサッカー部でサッカーを続けました。
高校は東福岡高校に進学しました。東福岡高校を選んだ理由は「ほかの高校のサッカー部で雰囲気や環境が良いところもありました。でも、僕が候補にしていた高校の中では、サッカー部のレベルは東福岡高校が最も高かったんです。そして部員数が多くライバルもいたので東福岡高校を選びました」とのことでした。東福岡高校のサッカー部時代には海外遠征(オランダ、ドイツ、中国)を経験し、大会優秀選手に選ばれました。国内では全国大会や国体に出場。国内の試合でも大会優秀選手に選ばれました。

高校1・2年生の頃は「試合に出たい」「もっと巧くなりたい」という気持ちでプレイしていたそうです。そして高校3年に進級直後の進路面談の時にプロ志望を述べたということでした。「可能性は低いかもしれないけど、ここでチャレンジしないと後悔する」と思ったそうです。そして高校3年の秋に海外チームのセレクションを受けて合格。アルゼンチンのサッカーチーム「リーベル」に入団されました。
「リーベル」には各国から選手が集まっており、選手間の競争がとても激しかったそうです。そのようなチームでプレイし、当初はパスがなかなか回ってこなかったり、池元さんのプレイにチームメイトが文句を言ってきたりということもあったそうです。それらは後に改善されたそうですが、実績を積み信頼を得ることの大変さを感じたとのことでした。これについて「日本人の美点・強みは協調性ですが、それは弱みでもあると思います。外国の方の自己主張、自己表現から学ぶものはあると感じました」と語られました。
アルゼンチンでのプレイ後に日本に帰国。アマチュアのサッカークラブ契約等を経て、千葉の「柏レイソル」でJリーグ選手として活躍されました。そして地元のギラヴァンツ北九州に移籍後はクラブの中心選手として活躍し、2020シーズン終了後に引退。現役引退後はギラヴァンツ北九州のクラブスタッフとして故郷である北九州市で勤務されています。

池元さんが考えるプロサッカー選手のやりがいは「同じ目標に向けて仲間と一緒に行動すること」「多くのプレッシャーを克服していくこと」「試合への出場、勝敗、給与、移籍等、結果がはっきり出る世界であること」「夢や感動・希望を与えられること」と述べられました。それらは池元さんにとって達成感を味わえるものだったそうです。

現在のギラヴァンツ北九州のスタッフとしてのやりがいは「クラブのビジョンを実現するために行動することです。選手時代とは違うスタンスから、選手や他のスタッフと交わり、クラブづくりに関わっています。その中で様々な人間性を知ることもできています」と語られました。

今後の目標として「ギラヴァンツ北九州を、地域の人をはじめとする多くの方々や選手・スタッフにとって魅力あるクラブにしていくこと」「繋がりを大切にして、多くの人と一緒に成長していくこと」と述べられました。

最後に受講者へのメッセージとして「自分の目標、将来の夢を設定してください。そして夢をかなえるために、一か月後、一年後、三年後にどうなっていたいかを考え、そのために頑張るべきことをやってみてください」「人との繋がりを大切にしてください。僕は他の人との繋がりや支えがあったからこそ、今の自分があると思っています」「自分のやってきたことに自信を持ち、チャレンジしてほしいです」との言葉が贈られました。

 


受講生は皆、熱心にノートを取りながら池元さんのお話を聞いていました。池元さん、意義深いお話をありがとうございました。
 《 T.N 》