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授業で柴原洋さん(元福岡ソフトバンクホークス)と森部先生(本学教員)の対談が行われました

皆さん、こんにちは。

5月18日(水)2限目の経済学部1年生の授業「福原学」内で柴原 洋さん(元 福岡ソフトバンクホークス/本学経済学部卒)と森部 昌広先生(本学経済学部准教授/スポーツビジネス科目担当)の対談が行われました。

九州共立大学では1年生の必修科目として「福原学」という科目を開講しています。

「福原学」は九州共立大学の歴史と理念を学び本学の学生としての自覚を育てることを目的とした科目です。併せて大学生としての修学スキルを高めることも意図しています。

 

5/18(水)の「福原学」では本学卒業生の柴原 洋さんをお招きし、森部先生と対談していただきました。

柴原さんは本学経済学部を卒業後、福岡ダイエーホークスおよび福岡ソフトバンクホークスでプロ野球選手として15年間活躍されました。現在は野球解説者として活躍されています。また、本学の特別客員講師も務められています。

  ↑ 柴原さん(左)と森部先生(右)

 

対談は、森部先生からの質問に柴原さんが答える形式で行われました。

柴原さんは対談の中で「プロ選手としての心構え」「選手時代の思い出」等を語ってくださいました。その一部を紹介します。

 

プロ選手の心構えについてたずねられた柴原さんは「プロスポーツ選手は自己管理がとても大切です。試合で100%のパフォーマンスを発揮できる状態に自らを保たなくてはいけません。その中には健康管理も含まれます」。そして「健康管理をはじめとした自己管理について、今の選手の意識は僕らの時代より、さらに高まっていると感じます」と述べられました。

 

そして「目標を達成するために大切なこと」について「僕はずっと『プロ野球選手になりたい』と考え、それを目標に大学時代を過ごしました。皆さんも『4年後の自分はこうなっていたい』という目標を設定してください。そして、それに向かって努力する。そのために短期の達成すべきことを設定し、それを果たしていく。巧くいかなかったらやり方を変えてみる。ということになると思います。その過程で目標が変わることがあってもいいと思います。まずは自分の強みを見つけ、目標を決めて、その目標に向けて取り組んでもらいたいです。僕の場合は、その目標が『プロ野球選手になる』ということだったんです」と語られました。

 

選手時代の思い出として王監督の話題も語られました。柴原さんは「王監督は熱い監督でした。選手とともに喜び、ともに悔しがる監督でした。そして、本当にファンのことを考えられる方です。プロ野球はワンシーズン百数十試合を行います。その全試合のうち6~7割勝てば優勝できるでしょう。負ける試合があること自体は仕方ないです。しかし王監督は『ファンの方は、今日初めて試合を観に来た人もいる。今日しか観られない人もいる。そんなお客さんのためにも一生懸命プレイしなさい。勝てると思える試合を見せなさい。全試合でそのような気持ちを持ってプレイしてほしい』と言われていました」と述べられました。

 

ホークスに入団して最初の思い出として「プロ入りして最初のキャンプの一日目で、秋山選手ら、一軍の選手を見て大学野球とのレベルの違いに驚きました。僕は大学時代強打者と言われ、ホームランバッターでした。でもホークスには僕以上の強打者がたくさんいました。キャンプの練習で秋山選手や小久保選手が軽くスイングしているのに、もの凄い打球を飛ばしている。それを見た僕は『とんでもないところに来てしまった』『この中で結果を出さないと生き残れないんだ』と危機感を覚えました」「そして僕はホークスで生き残るために大学時代のスタイルから離れ、バットコントロールで打ち打率を稼ぐ選手になる道を選びました」と語られました。

 

  ↑ 柴原洋さん

 

そしてプロ野球選手として過ごす中で工夫したこととして「考えたこと、取り組んだことを記録に残していました」と語られました。「僕は現役時代、練習中や試合中にメモを書いていました。何を意識して練習やプレイをしていたか、どういう練習をして、どんな手ごたえを感じたかを記録しておくんです。そして不調の時にはメモを読み返して調子を取り戻すヒントにしていました」とのことでした。

 

柴原さんのお話の中では「自分がどうなりたいかを意識すること」「自分の目標のために何をすべきかを考え、それに取り組むこと」の大切さが、随所で述べられました。それらの大切さは、きっと受講生諸君に伝わったはずです。

柴原さん、充実した対談をありがとうございました。森部先生、お疲れ様でした。

 《 T.N 》