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授業「職業とコミュニケーション」で現役公務員(本学OB)および公務員内定の4年生の話を聞きました

皆さん、こんにちは。本学の授業で、学生諸君が現役公務員(本学OB)および公務員内定者から話を聞く機会がありました。紹介します。

 

九州共立大学では1年生の必修科目として「職業とコミュニケーション」という科目を開講しています。「職業とコミュニケーション」は自分らしい働き方や生き方を考え、自らの課題を発見し目標を立てるための学びを行う科目です。

他者の考えに耳を傾けることで自分の考えを固め、それを表現するためのコミュニケーション能力を高めること、社会で生きていけるだけの基礎的な力や技術を身に付けることを科目の目的としています。経済学部、スポーツ学部ともに開講されています。

 

12月1日(水)2限目の経済学部 経済・経営学科1年生の「職業とコミュニケーション」は現役公務員(本学OB)および公務員内定者を招いて開講されました。複数の教室に分かれ各教室で学生諸君へ話をしていただきました。今回は142教室で行われた現役公務員(本学OB)1名および公務員内定者4名のお話を紹介します。

   

  ↑ 森江先生による概要説明

 

現役公務員の田中 錬さんは北九州市消防局で消防士として勤務されています。

2019年度卒業で、同年の北九州市消防局の採用試験受験者は220名、採用者は25名だったとのことです。約9倍の競争率を突破して消防士になられました。

田中さんは消防局の中でも救助隊に配置されています。救助隊員になれるのも選抜で、田中さんの期の採用は63名。消防隊員約1000名から選抜されたそうです。

日々の業務は、出動時以外は車両・装備品の点検、救助訓練、各種施設(商業施設等)の防災機器点検、報告書の作成等だそうです。出動していないときは事務仕事も多いとのことです。

食事は隊員が自分で作るそうです。若手が作って同じ班の皆で食べるとのことで、同じ班の隊員が集まって摂る食事の時間はとても楽しい時間だそうです。

消防局内には3つの班があり、班単位で交代勤務しているとのことです。

学生時代に消防士志望を意識したのは2年生の時。「授業『研究会』で公務員試験の勉強をしたほか、専門学校の公務員講座も週2・3回受講していました」とのことです。

仕事のやりがいは「私の仕事は人に感謝されることが多いです。それはやりがいになっています。心肺停止の方の蘇生に成功した時などは本当に感謝されますし、自分でも『よかった』と思います」。

最後に学生諸君へのアドバイスとして「学生時代に志望業種に関する体験を積み、自分の『強み』としておくことは有効です。エントリーシートへの記入や面接時の話題としても役に立ちます」とのことでした。

 

続いて公務員に内定している経済学部4年生から話がありました。それぞれの方のお話を紹介します。

 

原田 太輝さん(北九州市消防局内定)/「消防士を志望したのは大学3年の時です。それまでは多くの一般企業についても調べました。その結果、消防士を志望しました。自分に『向いていない』業種を知ることも大切なことだと思います。消防を志望してからは自分なりの『市の防災計画書』を作成しました。それは他の人にはない自分の強み、個性になったと思います」

 

平川 鈴奈さん(山口県警内定)/「警察官は3年生の時に志望しました。1・2年次は部活(柔道)中心の生活でした。1年次からワークショップで地域貢献活動を始めました。警察官を志望してからは、特殊詐欺について研究しました。また、県警のインターンシップに参加し、現役の女性警察官の方からいろいろアドバイスをもらいました。こうして自分から行動を起こすことは大切です」

 

高山 耕輔さん(大分県庁内定)/「私は3年の時に公務員を志望しました。1.2年は部活(準硬式野球部)とアルバイト中心でした。公務員を志望してからは、専門学校の公務員対策講座を受講しました。教養試験と専門科目(法律や経済学)を勉強しました。採用試験では人物やコミュニケーション能力も見られます。私は県の総合計画を読み込み、研究しました」

 

岩橋 直紀さん(鹿児島市役所内定)/「私の強みはアルバイトでの経験です。接客業で様々なお客様と対応し、また従業員間のコミュニケーションにも留意しました。目上の人に対してもきちんと話ができるよう努めました。在学中にボランティアはしていませんが、しておけばよかったと思っています。私は鹿児島市役所の総合計画を読み、私なりに計画内の課題を挙げてみました」

 

  ↑ 公務員に内定している4年生4名と森江先生

 

以上、本学出身の現役公務員および4年生4名(公務員内定者)のお話でした。

こうして話を聞くと、志望する職業について調べることの重要性を再認識できました。

業種について調べ、そのうえで「自分はその業種で何をやりたいのか」を明確化し、思考を整理・要約し、分かりやすく提示することが求められるのだと感じました。

このようなインプットとアウトプットの流れは、社会人が業務を遂行する上でも極めて重要です。今回の話からは、私もいろいろ教えられました。

 

本学OBおよび4年生の皆さん、貴重な体験談をありがとうございました。

 《 T.N 》