皆さん、こんにちは。
本学の授業内で柴原 洋さん(元ソフトバンクホークス/本学経済学部卒)と森部 昌広先生(本学 経済学部教員)の対談が行われました。
↑ (左)柴原さん、(右)森部先生
九州共立大学では1年生の必修科目として「福原学」という科目を開講しています。
「福原学」は九州共立大学の歴史と理念を学び本学の学生としての自覚を育てるとともに、大学生としての修学スキルを身に着けることを目的とした科目です。経済学部、スポーツ学部ともに開講されています。
7/7(水)2限目の経済学部 経済・経営学科1年生の「福原学」では、柴原 洋さんと森部先生の対談が行われました。
柴原さんは本学卒業後、福岡ダイエーホークスおよび福岡ソフトバンクホークスでプロ野球選手として15年間活躍されました。現在は野球解説者として活躍されています。また、本学の特別客員教授を務められるとともに、本学の系列校である自由ケ丘高校野球部のコーチにも就任いただいております。その柴原さんと森部昌広先生(本学でスポーツビジネス関連の授業を担当)の対談です。大変興味深い内容でした。
柴原さんは、受講生に向けて「野球に対する思い」「目標を実現するために必要なこと」「学生諸君へのメッセージ」等を語られました。その一部を紹介します。
対談は、森部先生からの質問に柴原さんが答える形式で行われました。
九州共立大学に入学したきっかけについて尋ねられた柴原さんは「僕は高校時代から野球をやっていました。高校生の時、当時の九共大硬式野球部の監督さんが高校に来られて『九共大に入学し本学の硬式野球部で野球を続けてほしい』と言ってくださいました。それが九共大へ進学したきっかけです」と述べられました。併せて「大学野球では、打者はプロ野球と同じ木製のバットを使います。それは大学で野球をすることの魅力の一つでした」とも語られました。
本学硬式野球部での思い出については、1996(平成8)年の全日本大学野球選手権大会のことが語られました。この年の決勝戦(全国大会決勝戦)で九州共立大学は青山学院大学と戦いました。結果は青山学院大学が優勝、九州共立大学が準優勝でした。
この時、青山学院大学野球部には井口忠仁選手(現千葉ロッテマリーンズ監督)がいました。柴原さんは大学時代の井口選手について「井口選手は当時の大学野球の選手の中でも飛び抜けたものを持っていました。1996年のドラフト会議で、井口選手は福岡ダイエーホークスから1位指名、僕は3位指名を受け、僕たちはホークスに入団しました。大学時代、ホークス時代ともに井口選手は僕のよきライバルであり、目標となりました」と語られました。
野球生活を通じて最も影響を受けた人については「自分の野球人生のキーパーソンは王貞治さんです。ダイエーホークス時代に、監督だった王貞治さんから『私は現役時代、毎日素振りをしていた。その際は対戦するピッチャーを具体的にイメージしながら行っていた』という話を聞きました。その話を聞き、僕は『自分のやっていたことは間違いではなかった』と感じました」と述べられました。
プロ選手とアマチュア選手の違いとしては「プロ野球球団に入ると契約が毎年更新されます。たとえチームが優勝しようと、貢献していない選手は戦力外通告を受けます。結果を出さないと野球が続けられない。そこがプロとアマチュアの最大の違いであり、プロの怖さだと思います」と語られました。
そして「結果を出している選手は常に『結果を残すために何をしたらいいか』を考えています。センスや才能だけで野球をやり、考えずにプレイしている選手は戦力外通告を受けることが多かったと感じます。考えることは大切です。例えば、小久保選手は打席のあとに毎回メモを書いてました。よかった点や反省点を記し次回に活かしていたようです。僕も同じようなことをやっていました」と述べられました。
そして、調子が悪いときの対処法として「僕は調子の悪い時には『調子のいいときにどんな練習をしていたか』を思い出し、それに取り組んでいました。そのためには、調子のいいときにメモを取っておくのも有効ですよ」とのことでした。
最後に柴原さんから受講生へのメッセージとして「『自分はどのようになりたいのか? そのためには何をしなくてはならないのか?』を常に考え続けてください」との言葉が贈られました。
柴原さん、充実した対談をありがとうございました。森部先生、お疲れ様でした。
《 T.N 》