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写真:スポーツ学部 スポーツ学科講師 講師 (Matsuzaki  Jun)
教員氏名 松﨑 淳
ローマ字 Matsuzaki Jun
所属学部 スポーツ学部
所属学科 スポーツ学科
職 名 講師
研究室 深耕館4階 S436
研究室電話番号 093-693-3225
メールアドレス jun-m@kyukyo-u.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 12:30 ~14:00
関連情報1 researchmap
関連情報2 松﨑淳研究室(MATSUZAKI-LAB)
学生諸君へ キャンパスライフの中での講義や実技科目を通じて、自らが専門知識を獲得することは勿論大事なことです。ですが大学生活は、日本国内外のあらゆる地域から「学びの場」に集う学生や大学教員との出会いから、自分自身が「人生という冒険」をどう楽しみながら、生きていきたいかを描くための準備期間でもあります。私自身の学生生活を振り返っても、当時出会った友人や大学教員は、今私が大きな目標にチャレンジする際の原動力になっています。そのために、「自分が何を知っていて、何を知らないのか、自分に何ができて、何ができないのか」をキャンパスライフの中で見つけられるよう、学問を極めていきましょう。
取得学位 博士(学術)
学歴 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科博士課程後期課程(博士:学術)
専門分野 スポーツまちづくり・国際スポーツプロモーション
所属学会名 日本体育・スポーツ・健康学会 
兵庫体育・スポーツ科学学会 
日本生涯スポーツ学会
日本造園学会 
日本地域政策学会 
教育研究社会活動の概要 【社会貢献活動】
日本生涯スポーツ学会 広報委員会 委員
全国高校野球OBクラブ連合事務局 主査
マスターズ甲子園大会事務局 実行委員
ワールドマスターズゲームズ2021関西 硬式野球運営委員会事務局. 副事務局長
北九州市スポーツ推進計画策定検討のための専門調査委員

【査読業務】
The International Journal of Sport and Society
International Journal of Sport and Health Science

【競争的資金等の獲得状況】
〈2018-2019年度〉
・2018年度笹川スポーツ財団研究助成(公益財団笹川スポーツ財団)
(研究代表者)
『ワールドマスターズ ゲームズ2021関西が開催決定治体における運動・スポーツ推進事業に与える影響』

〈2021-2022年度〉
・2021年度スポーツチャレンジ研究助成(公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団)
(研究代表者)
『COVID-19 流行下での国際スポーツ大会開催プロセスにおけるキャパシティ・ビルディングの解明』

〈2023-2024年度〉
・令和5年度 特別教育研究費<学長政策費>(九州共立大学)
(研究分担者)
『多世代共生型コミュニティ創生に向けた生涯スポーツ推進支援プログラムの開発』

・令和5年度 大学生による『まちの課題解決プロジェクト』(宗像市)
(代表者)
『スポーツを通じて宗像を「笑顔に」!〜宗像市民の弾ける「笑顔」を届け隊(たい)〜 』

〈2023-2024年度〉
・【スポーツ庁委託事業】令和5年度 大学スポーツ資源を活用した地域振興モデル創出支援事業
(プロジェクトメンバー)
『九州共立大学による北九州地区を対象としたアダプテッドスポーツの展開ー世代を超えたアダプテッドスポーツの実践が多世代共生型コミュニティを創出するー』

〈2024年度〉
・令和6年度 特別教育研究費<学長政策費>(九州共立大学)
(研究代表者)
『アクションリサーチによる大学地域連携を基盤としたスポーツ・健康まちづくりプログラムの開発と評価』
・令和6年度 特別教育研究費<学長政策費>(九州共立大学)
(研究分担者)
『産学官連携を通じた部活動改革プロジェクトの実態把握と教育効果の可視化』
・令和6年度 特別教育研究費<学長政策費>(九州共立大学)
(研究分担者)
『大学地域連携を通じたアダプテッド・スポーツ指導者養成プログラムの構築』

〈2024-2026年度〉
・令和6年度大学におけるスポーツ活動・文化活動振興助成事業
(プロジェクトメンバー)
『九州共立大学による「自律性」と「安全性」を完備したアダプテッド・スポーツ・コミュニティの開発支援』
・科学研究費(若手研究)
(研究代表者)
『大学スポーツ資源を活用する新たなまちづくりプロトコルの確立』
担当授業科目 スポーツ組織論
地域スポーツ政策演習
スポーツ政策概論
スポーツ政策各論
スポーツ社会学
スポーツゼミナール
卒業研究
生涯スポーツと社会体育の経営
生涯学習支援方法論
生涯学習・社会教育の指導者
福原学
キャリアアドバンス公務員養成Ⅰ
キャリアアドバンス公務員養成Ⅱ
職業とコミュニケーション
学内における委員会活動等 公務員対策(K-CIP含む)
社会貢献・国際連携等 【学外委員会】
北九州市スポーツ推進計画策定検討のための専門調査委員
日本生涯スポーツ学会 広報委員会 委員
全国高校野球OBクラブ連合事務局
マスターズ甲子園大会実行委員会
ワールドマスターズゲームズ2021関西 硬式野球運営委員会事務局. 副事務局長
「World Masters Games 2017 Auckland」調査プロジェクトメンバー

【講演】
平成30年度 WMG2021関西ボランティア 研修講座講師(公益財団法人 ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会)
令和4年度 スポーツ鍼灸マッサージ指導者育成講習会講師(公益財団法人 全日本鍼灸マッサージ師会)
令和4年度 ワールドマスターズゲームズ2021関西~みんなが参加できる世界最大級のスポーツ祭~(神戸婦人大学)
令和5年度 福岡県京築地区におけるスポーツまちづくりの可能性(福岡県人づくり・県民生活部スポーツ局スポーツ振興課)
種 類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
発行
年月等
発行所等 概 要
学術論文
学術論文 運動部活動の地域移行に向けた体制整備:A県B市における休日の段階的な地域移行に関する取り組みに着目して 共著 2024.1. 地域連携推進センター研究紀要(九州共立大学地域連携推進センター)7巻19-28 分析の結果,A県B市での部活動改革を促す条件としては,1点目に地域人材,地域資源の保持と活用が挙げられる.部活動改革に関わる行政,高等学校,大学,民間企業(GA)があり相互に協力関係もあり日常的にスポーツ・文化振興事業を実施している.これら人材・設備等の地域資源を活用していることが条件の一つである.2点目としては,各ステークホルダーによるB市の方針の共有化が挙げられる.B市の市長と教育長が明確に働き方改革,部活動改革を推進する指示を出していること.これにより,「すでに中学校の部活動が一部成立していない」ことや「教員の負担」から必要性を感じている行政担当者にとって具体的に施策を推進しやすい体制が構築されていると推察される.
学術論文 Effectiveness of Legacy Network Governance through Pre-event Legacy Planning:The World Masters Games 2021 Kansai 共著 2024.1. International Journal of Sport and Health Science(Japan Society of Physical Education, Health and Sport Science), (22)42-52.(Peer-reviewed) 本研究では,レガシー構築のためのワールドマスターズゲームズ2021に関連するレガシープランニングのプロセスを調査し,レガシーネットワークガバナンスの構造的・機能的特徴について分析を行なった.その結果,イベント前段階において,レガシー創造委員会はイベント関係者の活動や交流をモニタリングし,イベント後のビジョンを相互に共有することでレガシープロジェクト実施の有効性に寄与していることが示された.さらに本研究は,広域連携システムにおけるイベント関係者間のガバナンスの重要性を強調することでレガシー・ネットワーク・ガバナンスの有効性の理解に貢献を果たした.
学術論文 Relationship between Age Group and Sports Involvement Status Over the Past Year in Adult: From Examination of Experience of Adherence, Dropout, Adoption, and Resumption Career 共著 2022.9. International Journal of Sport and Health Science(Japan Society of Physical Education, Health and Sport Science), 20:208-223(Peer-reviewed) 成人のスポーツ関与のパターン(継続・開始・中止・再開)について, 過去の運動・スポーツへの関与が年齢とどのように関連しているかについて検討を行なった. 年齢とスポーツへの関与の有無の関係には, キャリアパターン(継続・開始・中止・再開)による違いがあることが示された. さらに, 各キャリアにおいて50 歳以上では, これまでのスポーツ経験だけでなく過去1年のスポーツへの関与行動も関係することが明らかとなった.
学術論文 不確実な状況下での国際生涯スポーツイベントの開催判断過程の検討 共著 2022.8. 生涯スポーツ学研究(日本生涯スポーツ学会),19(1):13-25(査読あり) COVID-19流行下における,国際生涯スポーツイベント主催者を対象に,開催判断に関わる組織の不確実性の管理策について分析を行なった.イベント主催者は,感染症の拡大という不確実な状況に対応するために,不確実性の3次元として示された「開催方針」,「競技運営」,「大会運営」の各次元の管理策を講じることを通じて,国際規模のスポーツイベントの延期に関わる判断を下していたことが明らかとなった.
学術論文 就学期の運動部所属経験が成人層の運動・スポーツ参画状況に与える影響:成人以降のスポーツ活動の多様化に着目して 共著 2022.8. 生涯スポーツ学研究(日本生涯スポーツ学会),19(1):1-12(査読あり) 就学期における運動部への所属経験が,その後の個人のスポーツ関与にどのような影響を与えるのか. また, その影響は個人の年齢層によって異なるのかについて検討を行なった.分析の結果, キャリアパターンの効果は全ての項目で有意であり,年齢層の効果もほとんどの項目で有意差が確認された. 就学期に運動部活動の経験を持つことは,成人期に入ってからの個人の運動・スポーツへの関わり方の幅を広げることに大きく寄与することが示唆された.
学術論文 国際生涯スポーツイベントにおけるコミュニティ・キャパシティの形成過程に関する研究 :小規模開催地に着目して 共著 2021.3. 生涯スポーツ学研究(日本生涯スポーツ学会),17(2):1-16(査読あり) 国際スポーツ大会招致を契機に開催地で形成される課題対処能力(コミュニティ・キャパシティ)を調査し関西圏の5自治体に焦点をあて実施された生涯スポーツ国際交流事業の遂行過程を検証した.開催地では姉妹都市提携を活かし,大会招致を契機として住民の語学研修や自治体職員の異文化教育が精力的に展開していることが示唆され,生涯スポーツ国際交流事業に対して地域コミュニティ論の視点から提言を行った.
学術論文 幼少年期の運動・スポーツ推進と成人の運動・スポーツ参与の関連 共著 2021.3. 体育・スポーツの科学,30(1):1-11(査読あり) 幼少年期の運動・スポーツ推進方策について成人の運動・スポーツ参与を比較し, 運動・スポーツ参与に共通した促進要因を明らかにした.本研究の結果は子供の体力向上を推進するための行動科学領域の知見に貢献する.具体的には運動部活動等のチームや団体に所属するなどとして仲間づくりを促し,子供と一緒に運動やスポーツを家庭でも実践できるよう保護者が体を動かす取り組みを知る機会を設けていく重要性が示された.
学術論文 東北三県(岩手・宮城・福島)における市民マラソン大会の震災復興事業としての役割 共著 2018.3. ランドスケープ研究(日本造園学会),81(5):595-600(査読あり) 東北三県(岩手・宮城・福島)で被災地の復興途上に開催された「市民マラソン大会」の震災復興事業としての役割を明らかにした. 本研究の知見は景色や風景の保全や活用に関わる学問分野に向けて有益な知見を獲得した.市民マラソン大会参加者のテキストデータを収集し,KH Coderによるテキストマイニングを行った結果, 被災地での市民マラソン大会の開催は国内外に対する復興状況の発信する役割を担っていることが明らかとなった.
学術論文 東北三県を対象とした市民マラソン大会の動向と復興への効果 共著 2017.6. 日本体育学会体育社会学専門領域発表論文集(日本体育学会),25:83-88(査読なし) 東北三県で開催された「市民マラソン大会」を対象に,大会数・開催自治体数の変化から震災前後での開催動向を分析し, 被災地で開催された大会に参加したことによる復興への効果を検証した. 本研究の知見は, 震災復興事業の役割と効果に着目した地域社会学領域の知見に貢献する. 主要な結果として, 被災エリアで開催された市民マラソン大会参加者は, 被災地に対する復興の認識を得ていることが明らかとなった.
学会発表
学会発表 中学生の持続可能なスポーツ・文化芸術活動に向けた環境整備に関する研究ーB市における部活動改革事業に着目してー 共著 2024.6.21 日本体育社会学会第2回大会 本研究では,B市において展開される部活動改革事業の遂行過程を明らかにし,地方公共団体が自発的に中学生の持続可能なスポーツ・文化芸術活動に向けた環境設備を推進するために必要な視点を示すことを目的とする.分析の結果,各段階で得られる成果や課題は異なることが明らかとなった.研究展望としては,事業に参加する生徒や保護者が,運用期を迎えたB市でのクラブ活動に対して,日々をどのように評価し,どのように受け止めているのかについて検証していくことが望まれる.
学会発表 日本発祥のグラウンド・ゴルフの国際化におけるステークホルダー分析 共著 2023.12.3 日本生涯スポーツ学会第25回大会 本研究の目的は,日本発祥のグラウンド・ゴルフの国際化プロジェクトにおけるステークホルダーに着目し,各ステークホルダーの役割と特性を時系列的に分析することである.グラウンド・ゴルフの普及を通じた国際化プロジェクトにおけるステークホルダーとしては,国内外における23のステークホルダーが存在することが明らかとなった.本研究が示す結果は,日本発祥の生涯スポーツ種目の国際化の実現に向けた,戦略ツールとしてのステークホルダー分析の必要性を示す.特に種目の国際化に関与するステークホルダーの役割や特性は,国際組織の新設や国際スポーツ大会の開催準備を経て,時系列的に変化することを示唆するものとなる.
学会発表 子どもの運動・スポーツ推進方策と成人のスポーツ参画との関連 ~一般市民を対象とした検討~ 共著 2023.12.2 日本生涯スポーツ学会第25回大会 本研究の目的は,子どもの運動・スポーツ活動を促進する機会や環境の在り方について,成人層のスポーツ参画の志向に焦点を当てその関連性を検討することである.子どもの体力向上や運動時間の確保に必要な機会や環境については,成人層のレジャースポーツ志向とマスターズスポーツ志向において一部関連がみられた.特に,中学校の部活動を支える新たな担い手として地域や民間指導者の積極的な導入が,ヘルススポーツ志向とレジャースポーツ志向の成人層と関連があることを示した.
学会発表 成人層におけるスポーツへの質的関与が運動実施頻度に及ぼす影響の検討 ー市民調査による男女比較を通じてー 2022.11. 日本生涯スポーツ学会第24回大会 本研究の目的はスポーツの志向性と実施種目系統に着目し,成人層におけるスポーツへの質的関与が運動実施頻度に及ぼす影響について男女比較による検討を行うことである.分析の結果,実施頻度のR²値は男性.407,女性.471であり,女性の方が高い値を示した.男女共に40%を超える高い説明率が得られ,本研究の仮説モデルの妥当性が示された.一部の変数が実施頻度に対して負の影響を示し,実施頻度だけでなく非日常性に関する指標に着目する必要性も示唆された.
学会発表 感染症流行下におけるスポーツイベントマネジメントの時系列分析―ワールドマスターズゲームズ2021関西に着目して― 共著 2021.10. 日本生涯スポーツ学会第23回大会 (於:オンライン開催) 「WMG2021」を対象に感染症流行前後における大会管理体制について分析し,その変容過程について考察を行った.オンラインを取り入れた大会管理がマーケティング領域と運営領域で見られた.大会のプロモーションにオンライン関連事業が追加されたことや交流企画事業にバーチャル技術を利用していることが明らかとなった.また,リスク領域における感染症拡大後の領域全体の見直しと強化事業は今後の新たなEMの具体策として提案できた.
学会発表 スポーツ参画志向・運動実施状況と主観的気力年齢との関係性-年代(若年層・中年層・高年層)と性別による比較- 共著 2021.. 日本生涯スポーツ学会第23回大会 主観的気力年齢を規定する要因について年代・性別ごとに比較し,その類似性と相違性を検証した.男性は全ての年代においてマスターズスポーツ志向が強い人ほど主観気力年齢を若く評価する傾向が示された.女性においては高年層のみヘルススポーツ志向が強いほど主観的気力年齢を若く評価する傾向が示された.
学会発表 Characteristics of theVolunteer Applicants for International Sporting Events: A Case Study of WMG2021KANSAI 共著 2020.9. The 2020 YokohamaSport Conference (於:オンライン開催) WMG2021関西の開催準備期に着目しボランティア応募者の特性を解明するために定量的な分析を行った.分析の結果,RWC2019・TOKYO2020・WMG2021関西への関心を示す項目に有意差が認められ, 普段の仕事や大会に関連するシンポジウム等で大会を認知した人は,早期の段階でボランティアに申し込むことが示唆された.国際規模のスポーツ大会に一般ボランティア募集を効率的に行うには関心を示す対象者へのPRが重要であることが示された.
学会発表 Factors Associated with Participation Interest in World Masters Games 2021 Kansai: Comparing Interested Group and Uninterested Group 共著 2020.9. The 2020 Yokohama Sport Conference (於:オンライン開催) WMG2021関西を対象に開催地住民における大会関心・無関心者の特性を検討した. テキストマイニング分析を用いて行動の動機付けを説明するためには理論的枠組みであるPush-Pull要因を援用した. Push要因として心理的要因らの3要因が分類されたのに対して,Pull要因としては環境要因らの4要因が分類された. 関心者の心理的特徴が参加を促進する傾向が示され無関心者は参加にマイナスの影響を与える内的要因が影響することが示唆された.
学会発表 Formation Process of Inter-Organizational Network on World Masters Games 2021 Kansai: Focusing on Pre-Event Phase 単著 2019.11. The 26th TAFISA World Congress (於:TOSHI CENTER HOTEL) 「WMG2021関西」に着目し, 公的・私的・共的セクターに所属するステークホルダーのパートナーシップがもたらす相乗効果の検証を行った. 分野横断的なパートナーシップは大会招致段階から形成されていた.さらに公的機関が主導の国際スポーツ大会レガシー計画の策定が私的・共的機関に対する大会理念の認識を高め,連携事業の効率化を図っていることが明らかとなった.
学会発表 国際スポーツ大会の開催準備期における組織間ネットワーク形成に関する研究-ワールドマスターズゲームズ2021関西を対象として- 共著 2019.8. 日本生涯スポーツ学会第21回大会(於:北翔大学) WMG2021は,広域型の開催地特性を保持する.本発表では先進的な事例としてWMG2021の開催地を対象に開催地の行政・スポーツ団体・大学・研究機関で形成される組織間ネットワークの実態解明を行った.データの分析から広域開催という開催地の資源の結集化を目指すためのネットワーク構造の特定された.さらに開催地ではネットワークが開催準備期から形成され中高齢者を対象にした事前プログラムの実施に影響を及ぼしていた.
学会発表 中高齢者における運動・スポーツ実施キャリアの実現要因に関する研究-継続群・開始群・再開始群との比較から- 共著 2019.8. 日本生涯スポーツ学会第21回大会(於:北翔大学) 中高年における運動・スポーツ実施キャリアの実現要因について,継続群,開始群, 再開始群との比較を行いながら,その要因的特徴を明らかにするための類似性や相違性について検討した.関西広域連合圏域内府県市民10,000名に対するモニタリング調査を実施し,テキストマイニングによってデータを類型化した.継続群,開始群,再開始群それぞれ,48カテゴリー,36カテゴリー,47カテゴリーに分類された.
学会発表 スポーツイベントにおけるボランティア参加が活動主体者に及ぼす影響-マスターズ甲子園ボランティアのキャリアに着目して- 共著 2019.8. 日本生涯スポーツ学会第21回大会(於:北翔大学) 生涯スポーツイベントである「マスターズ甲子園」に着目し, ボランティアが活動主体者に及ぼす影響, およびキャリアによる影響の違いについて検討した. ボランティア参加者へのWeb調査から, 3つの上位概念と29の下位概念が抽出された. またキャリアによって「成長・学び 」や「態度変化」に違いがあることが示唆された.
学会発表 国際生涯スポーツイベントの開催準備期における大会関連事業のプロセス評価-ワールドマスターズゲームズ2021関西の開催地に着目して- 共著 2019.8. 日本生涯スポーツ学会第21回大会(於:北翔大学) WMG2021関西における大会準備期に着目し,大会開催に向けて実施された大会関連事業の事業内容をもとに分類を行った.また,大会関連事業の広がりや府県ごとでの比較を通じて事業展開のプロセス評価を実施した.準備期において最も増加した大会関連事業は「機会支援事業 」であり, 中でも情報の収集と発信,交流に関する「情報開発・交流事業」が多いことが明らかとなった.
学会発表 マスターズスポーツ参加者のWMG2021関西への参加意欲に関連する要因-硬式野球競技に着目して- 共著 2019.8. 日本生涯スポーツ学会第21回大会(於:北翔大学) チームスポーツである硬式野球競技に着目し,既存のマスターズスポーツイベント参加者のWMG2021関西への参加意欲に関連する要因を検討した.マスターズスポーツ参加者においては,年齢や実施頻度など個人的属性に関係なく,マスターズスポーツイベントの参加によるスポーツの関わり方が活発化した経験がある人の方が, WMG2 021関西への参加意欲が高い傾向が示された.
学会発表 ワールドマスターズゲームズ2021関西開催による地域活性化への潜在構造の把握-オリエンテーリング競技開催地に着目して- 共著 2019.6. 兵庫体育・スポーツ学会第30回大会(於:神戸親和女子大学) WMG2021の開催地であるオリエンテーリング競技開催地を対象に,地域住民が国際大会誘致を機に,どのような知識やスキルを身につけたのかを検証した.地域住民は,地元の行政や競技団体が主催する事前イベントに参加し海外選手との国際交流を通じた語学スキルの開発やインストラクター資格を獲得していた.また,大会開催準備期において国際スポーツ大会が及ぼす地域活性化効果の可視化について報告した.
学会発表 東北三県(岩手・宮城・福島)における市民マラソン大会の震災復興事業としての役割 共著 2018.11. 平成30年度日本造園学会全国大会(於:京都大学) 国内外で発生した自然災害や人為災害発生後のスポーツを通じた復興事業を体系的に整理し,一般市民参加型の生涯スポーツ大会に関連した事業が限られていることを明らかとした.また東日本大震災発生時に東北の自治体が行った市民マラソンを通じた取り組みを県・市町村単位で比較分析を行い,市民マラソン大会の社会における震災復興事業としての役割を検討した.
学会発表 大型生涯スポーツイベント開催に向けた組織間ネットワーク形成と競技開催準備事業の展開との関係性 共著 2018.11. 日本生涯スポーツ学会第20回大会(於:名桜大学) 国際スポーツ大会(ワールドマスターズゲームズ2021関西)の開催を控えるオリエンテーリング開催地に着目し, 開催地で形成される組織間の連携と事業実施との関係性を解明した.オリエンテーリング開催地は世界的に見ても先進的な開催地のケース(人口10万人未満の市町村)であり, 開催地の国際化を目的とした地域資源を生かしたグローカル政策遂行プロセスが明らかとなった.
学会発表 関西圏における生涯スポーツイベント開催参画レベルと自治体スポーツ推進事業との関係性 共著 2017.11. 日本生涯スポーツ学会第19回大会 (於:龍谷大学) 関西圏における100自治体を対象に, 自治体が実施する市民に対しての運動・スポーツ推進事業内容をもとに分類を行った.また自治体がこれまで実施した事業が国際スポーツ大会の競技招致とどのような関わりがあるのかについて分析を行った. 国際大会を招致する自治体は,市民に対して「スポーツボランティア育成」に関わる事業に重点を置いていることが明らかとなった.
学会発表 東北三県を対象とした市民マラソン大会動向と復興への効果 共著 2017.6. 第68回日本体育学会(於:静岡大学) 東日本大震災発生前後での東北三県(宮城・岩手・福島 )における市民マラソン大会の開催動向について, 開催市町の地理情報や被害状況を総合的に捉え, 大会開催が参加者や住民に与えた効果を検証した. 震災発生後は沿岸部にて慈善, 慈愛を目的とした大会が開催され, 県外・国外参加者に対して地域の復興の状況を発信していることが明らかとなった.
その他
その他 2021年度スポーツチャレンジ研究助成(奨励研究) 2021.4. (研究課題名) COVID-19 流行下での国際スポーツ大会開催プロセスにおけるキャパシティ・ビルディングの解明(60万円) 資金提供者:公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によりスポーツ事業者が市民のスポーツ活動再開・継続に向けて,対話や協議の機会が生じ, 社会問題について理解を深めたことは事実であろう.本研究ではスポーツの復興に向けたコミュニティの社会的結束の実態を把握することを目的とする.本研究ではこれまで国際規模の自然・物理災害発生時にコミュニティを対象とした復興プロセスの解明に用いられた概念であるキャパシティ・ビルディングを流行下でのコミュニティに適応し障壁を克服する過程の検証を目指す.
その他 ワールドマスターズゲームズ2021関西が開催決定自治体における運動・スポーツ推進事業に与える影響 共著 2019.3. 平成30年度笹川スポーツ研究助成研究成果報告書,95-101(査読なし) 「ワールドマスターズゲームズ2021関西」を対象に開催決定自治体における運動・スポーツ推進事業に与えた影響を検討した. 本研究結果より, 人口10万人未満の小規模自治体では国際スポーツ振興機関とのネットワーク形成が開催自治体の新規資源の獲得に繋がり, 開催地における参画組織の大会価値の認識の一致が準備段階における開催都市の特性を活かした事業の展開に影響を与えたことが示唆された.
その他 2018年度笹川スポーツ研究助成(奨励研究:スポーツ政策に関する研究) 2018.4. ワールドマスターズ ゲームズ2021関西が催決定治体における運動・スポーツ推進事業に与える影響(43万4千円) 資金提供者:公益財団法人笹川スポーツ財団
第二期スポーツ基本計画を契機に地方自治体では,住民の生涯スポーツ振興に向けた事業実施が求められている.こうした背景の中,2021年には「ワールドマスターズゲームズ2021関西」の開催が決定している.この国際大会は従来までの開催地の特徴であった一都市開催型でなく関西圏における54自治体が参画を果たす広域開催型の特性をもつことから,小規模自治体も国際大会の開催地と設定されている.本研究の目的は関西広域における自治体間で形成される組織間ネットワークの形成が開催自治体における運動・スポーツ推進事業に与える影響を明らかにすることである.