教員検索
教員検索
教員氏名 | 大和 裕美子 |
---|---|
ローマ字 | Yamato Yumiko |
所属学部 | 経済学部 |
所属学科 | 経済・経営学科 |
職 名 | 教授 |
所属学部(兼任1) | 共通教育センター |
研究室 | 深耕館 3階 S361 |
研究室電話番号 | 093-693-3185(419) |
メールアドレス | yamato@kyukyo-u.ac.jp |
オフィスアワー | 水曜日 12:30 ~14:00 |
学生諸君へ | 【学生の皆さんへ】 インターネットなどを通じて情報の入手や発信が容易に可能となった現代社会では、さまざまな価値や情報を吸収しながらもそれらに流されることなく、自ら判断し、位置づける力が求められます。立場によって主張が大きく異なるイシューに接した時、論争の渦に飲み込まれないようにするためには、問いへの答えが一つではないことを前提に、重層的に物事を捉え、考えていく能力が必要です。この力は、多様な価値観と向き合いながら、基本的な知識と論理的かつ批判的な考え方を学ぶことで養われていくことでしょう。大学での学びを通して、普遍的文化を基に相互に共存する社会の担い手となることを願っています。 |
---|---|
取得学位 | 博士(比較社会文化) |
学歴 | 2014年3月 九州大学大学院 比較社会文化学府国際社会文化専攻 博士課程修了 |
専門分野 | 国際関係論、社会学 |
所属学会名 | 【日本】 日本国際文化学会、日本社会学会 現代韓国朝鮮学会、九州歴史科学研究会 歴史科学協議会 【韓国】 韓国社会史学会、在外韓人学会 韓日民族問題学会 |
教育研究社会活動の概要 | 社会学的アプローチから地域の社会事象を研究しています。とりわけ、アジア太平洋戦争および朝鮮半島への植民地支配についての歴史認識や集合的記憶に関心があります。現在は、「植民地支配を反省する記憶」を表象する追悼碑が、全国各地で軋轢の場と化し、撤去・碑文の修正を要求する団体とそれに抵抗する建立団体・支援団体とが対立している現象を考察しています。 また、歴史認識や集合的記憶を研究するなかで、非核自治体宣言に着目するに至りました。非核宣言を採択した世界の自治体の中で、最も多くの自治体が数えられるのが日本ですが、アジア太平洋戦争、そして何より被爆国としての経験が関係したことは想像に難くありません。 そこで現在は、非核自治体宣言の全国的動向に関する調査・分析を行いつつ、ローカルなレベルに踏み込んだ分析を行い、非核や平和といったテーマがいかなる地域問題と結び付けられて考えられていたのかを歴史学的なアプローチから明らかにする研究も行なっております。福岡県の自治体を中心に、議会の会議録や広報、地方紙などのほか、非核都市宣言を議論した議員や運動に参加した市民運動家、行政職員へのインタビュー資料など通して、個別具体的な特徴を浮き彫りにし、全国的な動向や共通項を捉えながら宣言採択運動の実態を明らかにし、非核自治体宣言の歴史的・社会的意義を考察しています。 [2018 – 2022]若手研究 研究代表者、研究課題:植民地支配の記憶と歴史摩擦に関する実証的研究──追悼碑をめぐる軋轢現象を通して [2022 – 2024]若手研究 研究代表者、研究課題:1980年代における非核都市宣言の地方的展開に関する研究 日本国際文化学会常任理事、日本国際文化学会ICCO文化創成コーディネーター委員、日本国際文化学会20周年記念事業推進委員会委員 |
担当授業科目 | 【九州共立大学】 社会調査法、質的調査法、地域調査実習Ⅰ、地域調査実習Ⅱ、人権・同和教育、福原学、職業とコミュニケーション、地域創造ゼミナールⅠ、地域創造ゼミナールⅡ、地域創造ゼミナールⅢ、地域創造ゼミナールⅣ、地域創造ゼミナールⅤ、地域創造ゼミナールⅥ 【JICA九州】 ジェネラルオリエンテーション講義 「日本の行政・政治機構」(Politics and Administration in Japan) 【北九州市立大学】 東アジア地域秩序論Ⅰ・Ⅱ |
学内における委員会活動等 | 教務委員会(共通教育センター) |
社会貢献・国際連携等 | 【受賞】 第5回 平野健一郎賞(日本国際文化学会) 2015年7月 【フェローシップ・スカラシップ】 日韓文化交流基金派遣フェロー(訪韓) (受入:ソウル大学アジア研究所) 研究期間: 2014年9月 - 2015年7月 国際ロータリー2700地区奨学生 (受入:国際ロータリー3650地区 ソウル大AMPロータリークラブ、ソウル大学アジア研究所) 研究期間: 2013年9月 - 2014年8月 |
種 類 | 著書・ 学術論文の名称 |
単著 共著 |
発行 年月等 |
発行所等 | 概 要 |
---|---|---|---|---|---|
著書 | |||||
著書 | 『문화활동에 민족을 담다- 재일한인 2세 고찬유의 구술생애사 - 』 (『文化活動に民族を込めて─在日コリアン2世高賛侑のライフヒストリー』)(在外コリアンライフヒストリー叢書 30 巻) | 共著 | 2021.. | 책과세계 (本と世界) ISBN 978-89-91341-10-2 | 慶北大学社会科学研究院では、在外コリアンへのインタビューを実施し、『在外コリアンライフヒストリー叢書』を発刊してきた。本書ではノンフィクション作家、映画監督、の在日韓人二世高賛侑氏のライフヒストリーを描いた。 慶北大学社会科学研究院研究員・伊藤浩子氏との共著で、大和裕美子は、インタビュイーの選定、全てのインタビューの実施、構成のチェックを担当した。総頁数184頁。 |
著書 | 『신앙과 인권운동 - 재일한인 2세 김정자의 구술생애사-』 (『信仰と人権運動─在日コリアン2世金貞子のライフヒストリー』)(在外コリアンライフヒストリー叢書 31巻) | 共著 | 2021.. | 책과세계 (本と世界) ISBN 978-89-91341-11-9 | 本書も『在外コリアンライフヒストリー叢書』の一つとして発刊された。本書では崔昌華牧師の活動を幼いころより隣で見て、ともに活動を行ってきた金貞子長老を主人公にした。 慶北大学社会科学研究院研究員・伊藤浩子氏との共著で、大和裕美子は、インタビュイーの選定、全てのインタビューの実施、構成のチェックを担当した。総頁数194頁。 |
著書 | 『長生炭鉱水没事故をめぐる記憶実践──日韓市民の試みから』 | 単著 | 2015.. | 花書院 (比較社会文化叢書) | 九州大学大学院比較社会文化学府に提出し、2014年3月に比較社会文化博士号を交付された論文を加筆。 |
著書 | 『草の根における追悼碑建立運動の結成契機と動機──長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会』 | 共著 | 2014.. | チョン・グンシク、直野章子、波潟剛、三隅一人編『記憶と表象から読む東アジアの20世紀』花書院 | 第3章担当、39-59頁。 |
著書 | 邦文題目『日本・市民社会の植民地支配の記憶運動──「長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会」を事例に』 | 共著 | 2013.. | 邦文題目:鄭根埴、直野章子編『記憶と表象から見る東アジアの20世紀』京仁文化社 | 韓国語で執筆。 第5章担当、131-159頁。 |
著書 | 『歴史的記憶をめぐるトランスナショナル市民の萌芽』 | 共著 | 2010.. | 松井康浩編『グローバル秩序という視点─規範・歴史・地域』法律文化社 | 第14章担当、240-257頁。 |
学術論文 | |||||
学術論文 | 追悼碑における記憶の衝突──福岡県飯塚市納骨型追悼碑無窮花堂を事例に | 単著 | 2023.3. | 『インターカルチュラル』(日本国際文化学会)21号 | 本稿は飯塚市の納骨型無窮花堂を事例に、日本各地で生じている朝鮮半島出身者を追悼する碑をめぐる軋轢の実情、そして追悼碑の「問題」が地域的文脈とどう関連するかを考察したものである。 |
学術論文 | 「朴正熙記念事業にみる記憶実践 ―『朴正熙大統領記念・図書館」建設過程における言説』 | 単著 | 2015.12. | 『九州歴史科学』第43号 | 1-21頁。 |
学術論文 | 「日本市民による植民地支配の記憶の試み ─『在日筑豊コリア強制連行犠牲者納骨式追悼碑建立実行委員会』を事例に」 | 単著 | 2015.11. | homomigrans,第11号 | 124-144頁。 |
学術論文 | 「日本社会における植民地支配の記憶実践──追悼碑建立運動の事例を中心に」 | 単著 | 2015.6. | 『在外韓人研究』第36号 | 41-68頁。 |
学術論文 | 「日韓市民による追悼碑建立運動──山口県『長生炭鉱水没事故犠牲者追悼碑』を事例に」 | 単著 | 2015.3. | 『インターカルチュラル』第13号 | 第5回平野健一郎賞受賞論文。 77―94頁。 |
学術論文 | 「韓国・弘大地域の『芸賛道』にみる芸術産業コミュニティの発展・持続可能性──『マウル学校』への参与観察を通して」 | 単著 | 2014.3. | 平成25年度福岡アジア都市研究所若手研究者研究活動奨励報告書論文 | 平成25年度福岡アジア都市研究所若手研究者研究活動奨励報告書論文(研究期間: 2013年8月 - 2013年8月)。 |
学術論文 | 「山口県・長生炭鉱水没事故をめぐる社会的記憶の構図と記憶実践──『長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会』を事例に」 | 単著 | 2014.3. | 博士学位請求論文(平成25年度) | 博士号(比較社会文化)交付。九州大学大学院比較社会文化学府提出。 |
紀要 | |||||
紀要 | 「大学生の世代にみる戦争の記憶とその継承 ──『平成29年度岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言事業』への参加学生を対象に」 | 単著 | 2020.3. | 『地域連携推進センター研究紀要』第3号 | 本稿は、「平成29年度岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言事業」へ参加し、小学生のサポートを行った学生にインタビュー調査を実施し、大学生の世代にみる戦争の記憶とその継承について考察した。第3世代後半に当たる大学生の世代は、どのように第1世代から戦争の記憶を継承しているのか。彼/彼女らに、第4世代はどう映ったのか。同事業の意義についても言及した。総頁数54頁中39-54頁 |
紀要 | 「『岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言事業』の展開とその特徴」 | 単著 | 2019.3. | 『地域連携推進センター研究紀要』第2号 | 本稿は、地域レベルで生じている諸問題を考察するためには、当該地域を一面的でなく、多面的で深層的な理解が不可欠であるという問題意識のもと、岡垣町の理解を深めるため、平和事業に焦点を当てた。他の地方行政との比較しつつ、岡垣町の平和事業の展開とその内容の特徴を考察した。総頁数84頁中53-73頁 |
紀要 | 「平成29年度岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言事業」への参加と成果──『大学生サポート』としての学修経験を中心に」 | 単著 | 2018.3. | 『地域連携推進センター研究紀要』第1号 | 本稿は、本学と地域連携協定を結ぶ岡垣町が主催する「平成29年度岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言事業」への参加について、その内容と成果を報告するとともに「大学生サポート」として約4ヶ月、同事業に参加した学生が「サポート」というみずからに課せられた役割をどのように捉えたのかを考察した。総頁数69頁中11-24頁 |
紀要 | 「戦後日本における戦時指導者・戦争犯罪人観─山口県発刊のメディアに見る岸信介観を通して(下)」 | 単著 | 2010.9. | 『比較社会文化研究』第28号 | 81-94頁。 |
紀要 | 「戦後日本における戦時指導者・戦争犯罪人観─山口県発刊のメディアに見る岸信介観を通して(上)」 | 単著 | 2010.2. | 『比較社会文化研究』第27号 | 41-52頁。 |
学会発表 | |||||
学会発表 | 「追悼碑をめぐる問題─福岡県飯塚市無窮花堂を中心に」 | 2022.12.17 | 九州韓国研究者フォーラム第9回研究大会 | ||
学会発表 | 書評会『和解をめぐる市民運動の取り組み(明石書店、2022年)をめぐって | 2022.8.25 | 新学術領域研究・和解学の創成-正義ある和解を求めて(領域代表・早稲田大学 浅野豊美) | ||
学会発表 | 「非核都市宣言」と草の根における平和問題──「岡垣町核兵器廃絶平和の町宣言」を事例に | 2022.7.9 | 日本国際文化学会第21回全国大会 | ||
学会発表 | 「追悼碑への『バックラッシュ現象』─福岡県飯塚市『無窮花堂』を事例に」 | 2021.7.10 | 『日本国際文化学会 第21回全国大会』(近畿大学・Zoom開催) | 本報告では、この追悼碑の撤去や碑文修正を求める動きを「バックラッシュ現象」と捉え、その担い手である「バックラッシュ派」への調査にもとづく実証的考察を試みた。福岡県飯塚市の「無窮花堂」を事例として取り上げた。2000年に建立された納骨型追悼碑である。碑文の修正を要求する団体が追悼式の場に現れ、数年にわたりヘイトスピーチを行った。彼/彼女らへのインタビュー調査をもとに考察した。 | |
学会発表 | 「長生炭鉱水没事故の市民運動─追悼碑建立運動を中心に」 | 2021.2.22 | パネルディスカッション「戦後補償問題と日韓市民の連携を考える」(シンポジウム「戦後補償問題と日韓の市民運動」)東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 韓国学研究センター(Zoom開催) | 本報告では、日本各地で1990年代前後に、活発に展開された追悼碑建立運動の特徴を踏まえつつ、長生炭鉱水没事故(山口県宇部市)を事例に、運動の意義を考察した。追悼碑建立までのプロセスで長年の交流によって信頼関係が醸成され、そのうえで深い議論が展開され、追悼碑が建立されたのであり、その意義は大きいと結論づけた。 | |
学会発表 | 邦訳:「追悼碑にみる朝鮮人の記憶の形成と葛藤:福岡県飯塚市無窮花堂を事例に」 | 2020.12.20 | 邦訳:韓人ディアスポラのトランスローカルティ的生活とデータベース構築方案プログラム)(慶北大学) | 同シンポジウムへの招待をうけて発表した。本発表では、その内容をかいつまんで述べたのちに、無窮花堂をめぐって生じている新たな動きについて言及した。在日コリアンが自身をどう記憶してきたか、それを日本市民がどう受け止めたのか、そして現在、在日コリアンの記憶をめぐってどのような動きが生じているのかを発表することを試みた。 | |
学会発表 | 「座談会 私の国際文化学」 | 2020.10.18 | 日本国際文化学会、座長・小林文生東北大学名誉教授(Zoom開催) | 日本国際文化学会が2021年に学会設立20周年を迎え、これまでの歩みを踏まえつつ、今後を展望する企画(特集 平野健一郎賞受賞者に聞く─第二部座談会 私の国際文化学)が立てられた。平野健一郎賞を受賞した後、自身にとっての国際文化学をどのように捉えているか。また、今後の国際文化学はどのようにあるべきかを研究活動との関連で述べた。 | |
学会発表 | 邦訳:「山口/九州地方の朝鮮学校の現況」 | 2018.10.29 | 『재일동포 조선학교, 그 사회적 존재의 의미 』(在日同胞の朝鮮学校、その社会的存在の意味)(ソウル大学) | 本報告では、山口・九州地区にある朝鮮学校の現状について報告した。福岡朝鮮初級学校の沿革および概要と教育理念、授業を概観する。つぎに、朝鮮学校の支援を行う日本の市民団体に焦点を当て、活動契機、内容などをみていくことで、朝鮮学校を取り巻く現状の一端を明らかにすることを試みた。 | |
学会発表 | 「非核都市宣言をめぐる地方的展開─福岡県内の自治体を事例に」 | 2018.7.7 | 『日本国際文化学会 第17回全国大会』(多摩大学) | 本報告は、1980年代において日本で非核宣言が急増した要因を、よりローカルな文脈において、各地方自治体がどのように宣言発表に至ったのかに光を当てた。1980年代に日本のローカルな場や主体が自治体による非核宣言成立というかたちで結実させることを可能とした土壌とはいったいどのようなものであったかを探ることを試みた。 | |
学会発表 | 「『国立日帝強制動員歴史館』にみる日本人市民の記憶運動」 | 2017.3.8 | 『日本国際文化学会 第16回全国大会』(宮崎公立大学) | 日本人によって担われてきた韓国に対する植民地支配を記憶しようとする運動が、韓国においてどのように受けとめられているのか。本報告では、「記憶運動を率いた16名の日本人の写真が展示されている国立日帝強制動員歴史館」(釜山、2015)に着目し、なぜ歴史館は設立されたのか、なぜ日本人運動家が展示されたのかを明らかにすることを試みた。 | |
学会発表 | 「『朴正煕大統領記念・図書館』にみる 朴正煕をめぐる記憶」 | 単著 | 2016.11.27 | 現代韓国朝鮮学会 第17回研究大会 | |
学会発表 | 「福岡県飯塚市『無窮花堂』をめぐる『追悼碑問題』」 | 単著 | 2016.7.16 | 『日本国際文化学会 第15回全国大会』 | 追悼碑に異を唱える側の人々に焦点を当て、「追悼碑問題」の一端を描き出すことを目的とした。 |
学会発表 | 邦文題目「『長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会』の追悼碑建立運動──会員の動機を中心に」 | 単著 | 2015.6.13 | 日韓民族問題学会(韓国) | 韓国語にて発表。 |
学会発表 | 「韓国における朴正煕をめぐる記憶実践──1990年代後半以降の朴正煕記念事業の展開」 | 単著 | 2015.4.18 | 『九州歴史科学研究会』2015年4月例会 | 1990年代後半から展開されてきた朴正煕記念事業を中心に発表した。 |
学会発表 | 邦文題目「市民による朝鮮半島出身者のための追悼碑建立運動──山口県長生炭鉱水没事故を事例に」 | 単著 | 2014.11.22 | 移民人種研究会2014年下半期コロキウム(韓国) | 韓国語にて発表。 |
学会発表 | 「山口県長生炭鉱水没事故追悼碑建立運動─『被害者』の立場からも受け入れられる追悼碑とは」 | 単著 | 2014.7.5 | 『日本国際文化学会第13回全国大会』 | 「長生炭鉱水没事故追悼碑」と「平和の礎」を比較分析した。 |
学会発表 | 邦文題目「市民の『長生炭鉱事故』の記憶──長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会へのインタビューを中心に」 | 単著 | 2013.7.29 | 邦文題目『記憶と表象から読む東アジアの20世紀』(ソウル大学社会学科・九州大学比較社会文化学府学術交流会) | 韓国語にて発表。 |
学会発表 | Building a Local and Transnational Memory | 単著 | 2010.7.29 | NASSS (Nagoya American Studies Summer Seminar) | |
学会発表 | 「1990年代以降の日本地域社会における戦争責任論──韓日歴史和解へ向けた草の根市民の取り組みから」 | 単著 | 2010.7.3 | 『日本国際文化学会第9回全国大会』 | 戦後日本の戦争責任論の流れに「長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会」の運動を位置づけ、この会の運動が歴史認識問題を和解へと導く可能性について考察した。 |
学会発表 | Constructing Transnational Memory between Koreas and Japanese: A Local and Transboarder Practice for Memorializing Korean Casualties of a Coal Mine Accident in Wartime Japan | 単著 | 2010.7.1 | The 6th International Workshop on Korean Studies | 韓国国際交流財団主催の国際学会(至:延世大学)で発表した。 |
学会発表 | 「記念碑的表象にみる戦争責任観──長生炭鉱水没事故をめぐる記憶の変容」 | 単著 | 2010.2.19 | 『記憶と表象から読む東アジアの20世紀』(ソウル大学社会学科・九州大学比較社会文化学府学術交流会) | 長生炭鉱水没事故のために建てられた2基の追悼碑、「殉難者之碑」と「長生炭鉱水没事故犠牲者之碑」(発表当時、後者はまだ完成しておらず、計画図案等から分析)を比較分析した。 |
学会発表 | 「山口県民の岸信介に対する『戦犯』イメージ─―戦争指導者の政界復帰」 | 単著 | 2008.10.25 | 『九州歴史研究会』2008年10月例会 | 山口県で発刊されていた『防長新聞』の投書「アンテナ」における記述を分析し、1945年から岸信介が衆議院選挙で当選する1952年までを中心に、「戦犯」がどのように語られているのかを検証した。 |
その他 | |||||
その他 | 書評「和解をめぐる市民運動の取り組み──その意義と課題」(外村大、明石書店、2021年) | 単著 | 2023.3. | 『インターカルチュラル』(日本国際文化学会)21号 | 本稿では、「『和解をめぐる市民運動の取り組み──その意義と課題』(外村大、明石書店、2021年)の書評をした。本書は複数かつ多様な市民運動が、多分野にまたがる研究者によって、運動内部に分け入った詳細な分析が行われ一冊にまとめられている書である。 |
その他 | 「『紛争・和解と記憶の共有』におけるキーワードの特徴と国際文化学としての意義」 | 単著 | 2022.3. | 『インターカルチュラル』(日本国際文化学会)第20号 | 日本国際文化学会第20回全国大会 フォーラム(オンライン開催)「グローバル化に対応する「文化」概念の再構築——キーワード設定による学際的対話」、キーワードに共通して見られる特徴、「紛争・和解と記憶の共有」を「国際文化学」の視点から検討する意義やこのテーマから見えてくる「国際文化学」の輪郭について、概ね共通すると思われる特徴を抽出し、国際文化学事典としての意義を考察した。総頁数234頁中74-84頁。 |
その他 | 「キーワード事典テーマ別分科会構想について──『紛争・和解と記憶の共有』」 | 2021.7.11 | 「グローバル化に対応する『文化』概念の再構築―キーワード設定による学際的対話」『日本国際文化学会 第21回全国大会』(近畿大学・Zoom開催) | 日本国際文化学会の設立20周年を記念して、『国際文化学事典』の刊行が企画された。「文化」の関連性をめぐる国内外のさまざまな議論を収集し、その中からキーワードを抽出し、事典にまとめ上げていくことが計画されている。大和裕美子は、テーマ「紛争・和解と記憶の共有」の統括委員を務めることになり、本テーマのキーワードに共通して見られる特徴や「国際文化学」の輪郭について述べた。 | |
その他 | 「草の根の国際関係を論じる場としての国際文化学」 | 単著 | 2021.3. | 『インターカルチュラル』(日本国際文化学会)第19号(特集 平野健一郎賞受賞者に聞く──第一部受賞者はいま) | 平野健一郎賞を受賞した拙稿「日韓市民による追悼碑建立運動──山口県『長生炭鉱水没事故犠牲者追悼碑」を中心に』を振り返り、この事例そのものが有する国際文化学的な特徴について考察した。この事例には「際」が多く存在していたこと、平野健一郎が述べるところの「動く主体が作り出す国際関係論についての議論」であった点など、「際」を揺れ動く、「動く主体」の複雑な姿が映し出される事例であったと述べた。総頁数174頁中38-41頁。 |
その他 | 「九州・山口地区の朝鮮学校の現状」 | 共著 | 2019.12. | 『조선학교 실태 파악을 위한 기초조사 조사보고사』 (「朝鮮学校の実態把握のための基礎調査 調査報告書」) | 朝鮮学校の実態把握のための基礎調査は、韓国・在外同胞財団の支援のもと、ソウル大学鄭鎮星教授がプロジェクトリーダーとなって進められた。大和裕美子は九州・山口地方の朝鮮初級、中級、高級学校の調査およびおもに日本人で構成される朝鮮学校支援団体の活動を調査し、報告した。総頁数544頁中471-532頁(未刊行)。◎鄭鎮星、李修京、権五定、山本かほり、大和裕美子、柳学洙、呉永鎬 、宋基燦 |
その他 | 「韓国社会における朴正煕をめぐる記憶実践 ──『朴正煕大統領記念・図書館』を中心に」 | 単著 | 2016.3. | 日韓文化交流基金研究報告書 | 日韓文化交流基金: 日韓文化交流基金派遣フェローシップ(研究期間: 2014年9月 - 2015年7月)研究報告論文。 |
その他 | 『日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査』 | 共著 | 2015.12. | 対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会 | 対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会編(大和裕美子, 金炳辰, 堤美貴訳) |
その他 | 邦文題目「文化冷戦と留学オリエンテーション映画―米軍政下の日本および沖縄における『ガリオア留学』」 | 単著 | 2015.2. | 邦文題目:『アジアレビュー』(ソウル大学アジア研究所)8号 | 土屋由香・愛媛大学教授(法文学部)の論稿「文化冷戦と留学オリエンテーション映画―米軍政下の日本および沖縄における『ガリオア留学』」を韓国語に翻訳した。 |
その他 | 「『平和の礎』と平和の礎(いしずえ)の距離─沖縄平和記念公園形成過程における『礎』論の影響と米軍政期の経験─」 | 単著 | 2014.12. | 『九州歴史科学』 第42号 | キム・ミンファン・ソウル大学アジア研究所東北アジアセンター研究員(当時)の論稿(邦文題目「沖縄平和記念公園の形成ともうひとつの経路──「礎論」の影響と米軍政期の経験」『翰林日本學』22集、2013年、125-158頁)を筆者との議論のもと大幅に修正し翻訳した。 |