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写真:スポーツ学部 スポーツ学科教授 教授 (Tatsumi Yasutaka)
教員氏名 辰見 康剛
ローマ字 Tatsumi Yasutaka
所属学部 スポーツ学部
所属学科 スポーツ学科
職 名 教授
所属学部(兼任1) 大学院
所属学科(兼任1) スポーツ学研究科
研究室 A410
メールアドレス tatsumi@kyukyo-u.ac.jp
オフィスアワー 火曜日 11:30 ~13:00
学生諸君へ 楽しくてタメになる、そして基礎から応用・実践へと繋がるような授業を展開していきます。私自身も常に学びの姿勢を忘れず様々なことにチャレンジしていきたいと思いますので、一緒に成長していきましょう。
取得学位 ◆博士(スポーツ科学)

【関連資格】
◆日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
◆JATI 上級トレーニング指導者
◆鍼灸師
◆日本パラスポーツ協会公認中級パラスポーツ指導員
学歴 ◆大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士前期課程修了
◆大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了
専門分野 ◆アスレティックトレーニング、スポーツ心理学
所属学会名 ◆日本体育学会
◆日本スポーツ心理学会
◆日本アスレティックトレーニング学会
◆九州体育・スポーツ学会
◆日本臨床スポーツ医学会
◆日本フットボール学会
◆日本コーチング学会
教育研究社会活動の概要 2014年4月
特別教育研究費(学内)「受傷アスリートに対する心理サポートの必要性について-アスレティックトレーナーの視点から-」(200千円)

2016年4月
特別教育研究費(学内)「アスレティックトレーナーを目指す学生の実態把握と今後の学習内容の検討」(58千円)

2017年4月
特別教育研究費(学内)「資格試験を控えた学生のストレス軽減に対する円皮鍼の効果−プラセボ円皮鍼を用いた比較検討−」(199千円)

2018年4月
特別教育研究費(学内)「資格試験を控えた学生に対する心理支援方法の検討」(18千円)

2019年4月
特別教育研究費(学内)「地域の高齢者に求められる健康づくり-北九州市立年長者研修大学校穴生学舎健康づくりサポーターコースの受講生を対象に-」(130千円)

2020年4月
特別教育研究費(学内)「日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者資格の取得を目指す学生に対する有効な学習支援方法の検討」(300千円)
担当授業科目 ◆アスレティックトレーナー概論
◆アスレティックリハビリテーション論
◆アスレティックリハビリテーション演習
◆アスレティックテーピング
◆アスレティックトレーニング現場実習Ⅰ~Ⅵ
◆救急法実習
◆スポーツゼミナール
◆卒業研究
学内における委員会活動等 ◆スポーツ学部教務委員
◆スポーツトレーニングセンター運営委員
◆スポーツ栄養研究センター運営委員
◆AT試験対策委員
社会貢献・国際連携等 【社会活動】
◆日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)
◆日本ラグビーフットボール協会メディカル委員会トレーナー部門委員

【トレーナー活動】
◆2016年8月:リオデジャネイロオリンピック男子7人制ラグビー日本代表トレーナー
◆2015年5月:西日本学生体操選手権大会トレーナーブース
◆2014年9月:アジア競技大会男子7人制ラグビー日本代表トレーナー
◆2014年9月:第47回全日本シニア体操競技選手権大会トレーナーブース
◆2014年 2月:北九州マラソン2014医務班
◆2013年10月:第13回全国専門学校テニス選手権大会オフィシャルトレーナー
◆2013年 8月:第33回九州ブロック大会体操競技、第33回九州ブロック大会新体操(平成25年度国民体育大会予選)トレーナーブース

【講演・講習会】
◆2017年3月:平成28年度日本スポーツメンタルトレーニングフォーラム「現場で望まれる心理的サポート:7人制ラグビー」
◆2017年3月:第8回スポーツメディスンフォーラム「スポーツ現場におけるメディカルサポート―その準備と実際―:チームトレーナー(セブンズ男子)の立場で」
◆2017年1月:西日本生涯学習フォーラム2017(講演)「スポーツ活動における事故の防止と安全対策について」
◆2017年1月:西日本生涯学習フォーラム2017(シンポジウム)「安全なスポーツ環境の実現と安全対策について考える」
◆2015年2月:北九州市民カレッジ(大学連携講座)「こころの健康を考える-こころと身体の関係について-」
◆2014年7月:北九州市民カレッジ「頻繁に起こるスポーツ傷害」
種 類 著書・
学術論文の名称
単著
共著
発行
年月等
発行所等 概 要
学術論文
学術論文 高校・大学ラグビーチームにおける試合前の集合的効力感と集団凝集性:試合結果および出場機会との関連 共著 2022.10. コーチング学研究, 36(1) 本研究の目的は,競技レベルの高い高校と大学のラグビーチームに所属する選手を対象とし,調査実施直後の試合(次の試合)の勝敗および出場機会と,集合的効力感ならびに集団凝集性との関連を教育段階ごとに検討することであった.その結果,集合的効力感については高校生のベンチ入り群において次の試合で勝つ前の方が有意に高い値だった.一方,集団凝集性については高校生と大学生ともに次の試合の勝敗と関連しなかった.また,集合的効力感と集団凝集性のいずれも高校生と大学生ともに次の試合の勝敗に関わらずベンチ入り群の方が有意に高い値だった.以上から,高校生のベンチ入り群に限り,集合的効力感が次の試合の勝敗と関連することが示唆された.
学術論文 Associations Between Different Educational Stages and Match Playing Opportunities with Collective Efficacy and Group Cohesion: An Examination of competitive High-school and University rugby teams in Japan 共著 2021.7.17 International Journal of Sport and Health Science, 19  本研究の目的は,ラグビーフットボール選手を対象に異なる教育段階ならびに試合の出場機会と集合的効力感および集団凝集性の関係を検討することであった.その結果, 集合的効力感の合計得点に交互作用が認められた.単純主効果分析の結果, 高校と大学ともに非ベンチ入り群よりベンチ入り群の方が高い値を示した.また,ベンチ入り群と非ベンチ入り群ともに大学より高校の方が高い値を示した.一方,集団凝集性の合計得点には交互作用が認められず, 教育段階の主効果は認められ, 大学より高校の方が高い値を示した.また,出場機会の主効果も認められ非ベンチ入り群よりベンチ入り群の方が高い値を示した.
 以上の内容から, 教育段階および出場機会が異なることにより, 集合的効力感および集団凝集性に差が生じることが明らかとなった. 加えて, 集合的効力感に限っては高校のベンチ入り群において特に高い値を示すことが明らかとなった.
学術論文 大学男子ラグビー選手の気分・感情とスポーツ外傷・障害発生の関連:新入部員と上級生における比較検討 単著 2021.4.30 日本アスレティックトレーニング学会誌, 6(2) 本研究の目的は、大学男子ラグビー部の新入部員と上級生における気分・感情とスポーツ傷害発生の関連を検討することであった。その結果、新入部員に限っては日本語版Profile of Mood States短縮版の下位尺度であるTension-AnxietyとConfusionにおいて非傷害例より傷害例が有意に高い値を示した。以上のことから、特に新入部員のTension-AnxietyとConfusionの増加の兆候に注意を払う必要があると示唆された。
学術論文 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー理論試験の受験に伴う気分・感情の変容 単著 2020.10. 日本アスレティックトレーニング学会誌, 6(1) 被験者全体では継時的な変化は認められず、健常の範囲内であった。一方、個別に見ると専門医の受診を考慮することが推奨される値が散見された.また、内省報告から学習成果のフィードバック、就職活動、資格試験の経験の有無、体調が気分・感情に影響を及ぼすと示唆された。
学術論文 大学生と高校生における試合の出場機会からみた集合的効力感と集団凝集性:競技レベルの高いラグビーチームにおける世代別の特徴 共著 2020.3. コーチング学研究, 33(2) 集合的効力感については,いずれの項目にも大学では有意差は認められなかったが,高校では全項目でノンレギュラーよりレギュラーが高い値を示した.集団凝集性については,大学では下位尺度の2項目のみ,ノンレギュラーよりレギュラーが高い値を示し,高校では合計得点および下位尺度の2項目においてノンレギュラーよりレギュラーが高い値を示した.
学術論文 大学女子アスリートの気分・感情とスポーツ外傷・障害発生の関係性-日本語版POMS短縮版による検討- 共著 2019.10. 日本アスレティックトレーニング学会誌, 5(1) 本研究では,大学女子アスリートの気分・感情がスポーツ外傷・障害の発生にどのような影響を及ぼすかを検証した.緊張-不安,抑うつ-落ち込み,混乱の高まりと,スポーツ傷害の発生に関連があることが示唆された.また,指導者の交代や学年が上がるタイミングを境に緊張-不安,混乱が高まることが推察された.トレーナーにはアスリートに対する心理的な支援も求められるため,日頃から気分・感情を表出しやすい関係作りに務めることが必要であると考えられた.
学術論文 男子ラグビーチームの夏季合宿期間におけるチームスタッフの気分・感情の変動 -同一チームにおける男女および学年による比較検討- 単著 2018.12. 九州体育・スポーツ学研究, 33(1) 本研究では、夏季合宿期間中における大学ラグビー部のチームスタッフの気分・感情の変化を検証するために日本語版POMS短縮版を実施した。加えて、性別や学年がどのような影響を及ぼすかについても検討をした。その結果、女性の緊張-不安、抑うつ-落ち込み、疲労、混乱、合計得点が高値を示した。また、上級生は疲労、怒り-敵意が、下級生は混乱が高値を示した。
学術論文 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー理論試験受験に伴うストレスおよび気分・感情の変動 共著 2018.7. スポーツ産業学研究 第28巻・第3号 本研究の目的は、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー理論試験(AT理論試験)受験に伴うストレスと気分・感情の変動を明らかにすることであった。加えて、心理的な支援の必要性についても検討をした。その結果、試験10日前には緊張・不安が高まり、当日の朝に最もストレスが高まっていることが認められた。つまり、AT理論試験を控える者には教育的な支援だけではなく、心理的な支援も必要であることが示唆された。
学術論文 Changes in high school rugby team’s psychological dynamics: focusing on group cohesion and collective efficacy 共著 2018.6.20 Journal of Sports Science and Health Academic Journal of Faculty of Sports Science, Chulalongkorn University Vol.19・Supplemnt2・p30-50 本研究では、高校ラグビー部1チームを対象に質問紙とインタビュー調査を用い、全国大会前のベンチ入り群と非ベンチ入り群の縦断的な集団凝集性と集合的効力感の変化を明らかにした。その結果、集団凝集性においては時期に関わらずベンチ入り群が高値を示した。一方、集合的効力感については両群共に増加を示したが、特にベンチ入り群において大きく増加を示した。これらの要因として上級生のリーダーシップやチームとしての信念の統一、時には指導者からの厳しい指導も必要であると推察された。
学術論文 円皮鍼およびプラセボ円皮鍼が夏季強化合宿期間における大学ラグビー選手の心理的コンディションに及ぼす影響 共著 2017.12. 理学療法科学 32(6) 本研究では、円皮鍼およびプラセボ円皮鍼による耳の神門穴への施術が、日本語版POMS短縮版の結果にどのような影響を及ぼすかを検証した。その結果、T-A得点とF得点における調査時期の主効果は認められたが、介入方法による主効果ならびに交互作用は認められなかった。また、その他の得点においても有意な主効果と交互作用は認められなかった。
学術論文 7人制ラグビーにおけるコンディショニング -競技特性と国際大会における事例をもとに- 共著 2017.6. バイオメカニクス研究 21(1) 本稿では7人制ラグビーの特徴や魅力、また体力やコンディショニングの特性、さらに実際の世界大会における取り組みなどを報告し、今後の7人制ラグビーの発展に寄与することを目的とした。
紀要
紀要 日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者を目指す学生の学習理解度および学習支援方法の検討 共著 2021.3.19 九州共立大学研究紀要, 第11巻第2号, p15-21. 本研究の目的は2019年度に実施した3回の模擬試験および認定試験の結果から、日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)取得に向けた本学学生の学習理解度の傾向を検証し、より望ましい学習支援方法について検討することであった。その結果、認定試験の4ヶ月前に当たる10月の時点で概ね良好な学習理解度に到達していたことが示唆された。また、その要因として早期のうちに多くの関係科目から単位を取得していたことや模擬試験とそれに伴うフィードバックの実施が示唆された。したがって、今後も予復習の習慣化や学生自身による学習計画の立案ならびに学習状態のチェックを促すための学習支援が必要であると推察された。
紀要 高齢者に求められる健康づくり-北九州市立年長者研修大学校穴生学舎健康づくりサポーターコースにおける活動報告をもとに- 共著 2020.3. 九州共立大学 地域連携推進センター研究紀要3号 本稿の目的は北九州市立年長者研修大学校穴生学舎の健康づくりコースにおける講座を振り返り,高齢者に対する充実した健康および運動指導を実践するための基礎的な知見を示すことであった.そのため,同講座を受講した高齢者32名を対象に質問紙調査を実施した.その結果,5回の講座全てのテーマならびに内容は受講者にとって概ね満足する内容であったと示唆された.また,今後も自主的に学習を継続したいという結果が得られた.これらは,本講座が健康寿命の延伸ならびにQOLの向上に貢献する可能性を示唆するものであった.
紀要 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーを目指す学生の就業観とそこから見える課題 共著 2019.9. 九州共立大学研究紀要,2019,10巻,1号 本研究では、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)の取得を目指す学生が望む就業形態や就業先を明らかにし、それらを達成するための課題や不安について検討した。アスレティックトレーナー資格取得群(AT群)とアスレティックトレーナー+医療系資格取得群(AT-MD群)を比較すると、AT群は就職そのものへの不安、AT-MD群は就職後に対する不安を抱えている可能性が示唆された。また、全体の30〜40%のものがAT活動を副業として捉えていることが示唆された。
紀要 2014年度リコンディショニングルーム活動報告と今後の展望 共著 2015.9.30 九州共立大学 2014年度における九州共立大学リコンディショニングルームの学生アスリートおよびアスレティックトレーニング現場実習などの活動報告行った。合わせて、今後の活動方針などについても述べた。
紀要 バリスティックストレッチがスプリントタイムに及ぼす影響 共著 2015.3. 九州共立大学紀要 第5号 第2巻 6種目10秒間のバリスティックストレッチの実施により30mスプリントタイムは優位に速くなった。特に0-10m区間ではタイムの短縮が著しかった。今後は実施時間や強度など多くのバリエーションをもって検証を続けたい。
紀要 第17回アジア競技大会における活動 -男子7人制ラグビー日本代表トレーナーとして- 単著 2015.3. 九州共立大学研究紀要 第5号 第2巻 生活および競技場面におけるトレーナー活動を報告した。特にコンディショニングチェックや体重管理については事例をもとに報告をした。今後は7人制ラグビーという特殊な競技に特化したコンディショニング方法の確立が必要であると考えられる。
紀要 九州共立大学リコンディショニングルーム活動報告-傷害予防に着目して- 単著 2014.3. 九州共立大学・九州女子大学・九州女子短期大学生涯学習センター 九州共立大学はクラブ活動が盛んであることやAT養成期間という側面を持つ。しかし、学内におけるATならびにアスレティックトレーニングの認知度は、まだ十分だとは言えないのが現状である。今後はメディカルチェックなども含め、傷害予防や日常のコンディショニングの相談などにもATを活躍の場が広がることを期待したい。
学会発表
学会発表 将来の試合の出場機会および勝敗と集合的効力感の関連:高校ならびに大学ラグビーチームにおける検討 共著 2021.3.6 日本フットボール学会 18th Congress 本研究の目的は,教育段階ごとに試合の出場機会および将来の勝敗と集合的効力感との関連を検討することであった.その結果,高校においてはベンチ入り群の集合的効力感が次の試合の勝敗と関連し,大学においては試合の出場機会に関わらず,次の試合の勝敗と関連しないことが明らかとなった.つまり,集合的効力感については高校と大学で異なる傾向が認められ,高校におけるベンチ入り群の集合的効力感を高めることが特に重要であると示唆された.
学会発表 JSPO-AT理論試験を控えた学生に対する心理支援の必要性の検討 共著 2018.7.8 第7回日本アスレティックトレーニング学会学術集会 本研究ではJSPO-AT理論試験の受験に伴うストレスと気分・感情の変動を明らかにした。その結果、全体においては試験10日前に緊張・不安が、試験当日の朝にはストレスが高まることが認められた。一方で、個別に見ると全体とは異なる傾向が散見された。つまり、受験生を集団としてだけではなく個別にも捉え、各個人に対する適切な支援の必要性が示唆された。
学会発表 CHANGES IN SCHOOL RUGBY TEAM’S PSYCHOLOGICAL DYNAMICS: FOCUSING ON GROUP COHESION AND COLLECTIVE EFFICACY 共著 2018.6.21 The 8th International Conference on Sports and Exercise Science 高校ラグビー部1チームを対象にチーム全体ならびにベンチ入り群と非ベンチ入り群のプレシーズンからインシーズンにかけての集団凝集性と集合的効力感の変化を質問紙調査により検討をした。過去の試合成績とパフォーマンスが両指標の上昇に影響を及ぼすが、これらは特にベンチ入り群に強く関連すると推察された。
学会発表 チームスタッフの気分・感情の変動について:同一チームにおける男女の比較検討 共著 2017.11.25 日本スポーツ心理学会第44回大会 A大学ラグビー部に所属する学生スタッフ26名(男性9名,女性17名)を対象に夏季合宿中に日本語版POMS短縮版を4回にわたり実施した。6つの下位尺度のうち、4つのメガティブ尺度と総合的気分において、男性よりも女性の方が高値を示した。その他、有意な交互作用ならびに時期の主効果はみられなかった。
学会発表 アスレティックトレーナーを目指す学生が抱く将来像 ―JASA-ATが抱える課題とその検証- 共著 2017.8.27 九州体育・スポーツ学会 第66回大会 本研究の結果からJASA-ATの就業先の拡大や職域の確立が必要であることが示唆された。また、JASA-AT養成段階においては、専門的な知識や現場経験の習得および資格取得そのものに着目する傾向にあることが示唆された。今後は、資格取得のためだけの教育ではなく、職業としてJASA-ATを捉える必要があり、そのためには養成機関だけではなく、JASA-ATを取り巻く環境全体の見直しも必要であると思われる。
学会発表 男子7人制ラグビー日本代表におけるトレーナー活動-HSBC Sevens World Series 2014-2015帯同報告- 共著 2016.10.16 第1回日韓合同フットボール学会(第14回日本フットボール学会大会) 7人制ラグビーは2016リオデジャネイロ大会よりオリンピックの正式種目として採用されており、これに伴い近年では15人制と同様に各国が強化を進めている。日本においても例外ではなく、2020年の自国開催に向けて更なる強化が必要である。しかし、その一方でセブンズに特化した情報が不足していることは否めない。本報告ではHSBC Sevens World Series 2014-2015におけるトレーナー活動を述べ、セブンズにおけるコンディショニングおよびメディカルサポートの実際を報告した。
学会発表 2015年度 九州共立大学リコンディショニングルームにおける活動報告と今後の展望 共著 2016.9.18 九州体育・スポーツ学会 第65回大会 九州共立大学リコンディショニングルームの記録書をもとに、2015年度における学内アスリートの来室状況とアスレティックトレーナーの養成課程としての実習活動を報告し、今後の展望として、更に多くの学生アスリートを受け入れられる体制を構築すること、また医療機関との連携強化の必要性を述べた。
学会発表 負傷による競技中断に伴う心理的問題について-トップアスリートにおけるスポーツ傷害の意味- 共著 2016.8.24 日本体育学会 第67回大会 トップアスリートを対象に負傷による競技中断に伴う心理的問題と、その背景について検討した。トップアスリートにとっては競技活動が自己そのものであり、その喪失感は計り知れない。またその背景にはトップアスリート特有の周囲からのプレッシャーや自己欲求の高さなどが影響していると推察された。負傷後は身体だけではなく、心理的な支援も必要であると報告されているが、本事例によりその必要性を改めて認識することとなった。
学会発表 アスレティックリハビリテーション実施時の動機を高めるためにー指導者およびトレーナーとの関わりに着目してー 共著 2015.11.23 日本スポーツ心理学会 第42回大会 本研究では傷害経験を有する5名のアスリートを対象にインタビュー調査を実施し、アスリハの動機を高めることに指導者やトレーナーがどのような影響を与えたかをまとめ、検討した。その結果、指導者からは情緒的支援、トレーナーからは情緒的支援と合わせて道具的な支援も必要であることが示唆された。以上のことから、両者が受傷アスリートにとって、良好なサポート資源になる必要が明らかとなった。
学会発表 アキレス腱断裂縫合術後2例における足関節背屈可動域測定の検者間測定誤差 共著 2015.7.19 第4回アスレティックトレーニング学会学術集会 アキレス腱断裂縫合術後2例に対してデジタル画像を用いて足関節背屈可動域測定の検者間測定の誤差について検討した。症例Aでは患側の非荷重位測定よりも荷重測定の方が測定誤差は小さい傾向を示した。また症例Bにおいては特徴的な傾向は認められなかった。この結果から臨床での足関節背屈可動域測定において、荷重が可能となった時点で荷重測定を行うことは情報の有益性を向上性させると考えられた。
学会発表 心理的側面からみた負傷アスリートに対してATが配慮するべきこと-エリートアスリートにおける事例をもとに- 共著 2015.7.19 第4回アスレティックトレーニング学会学術集会 負傷アスリートにとってはアスリハ期間中にATから受ける指導や声掛け、他には自分に対する姿勢や接する時間など、一見些細なことと思われるようなことがモチベーションに大きく影響を及ぼすことが明らかとなった。また、長期のリハビリが終了する頃にはATの存在そのものが自信となり、競技復帰に対して大きく貢献していたことが明らかとなった。エリートアスリートにとって競技活動は人生そのものであり、それを失うことへの恐怖は計り知れない。アスリハ期間中の負傷アスリートに対しては、心理的な面も含めてATによる包括的な支援が必要であると考えられた。
学会発表 ダイナミックストレッチングにおける伸張強度の違いがパワー・柔軟性に与える影響 共著 2014.9. 第69回日本体力医学会大会 股関節に電子ゴニオメーターを装着し、ダイナミックストレッチング(DS)における屈曲角度を測定した。測定項目は、股関節屈曲可動域(ROM)と片脚垂直跳び高とし、DS前後に測定した。測定は、測定姿位における全力でのDSの最大股関節屈曲角度を100%とし、その値の100%(100%群)、80%(80%群)、60%(60%群)の範囲でのDS及びDSなし(NS群)の計4回行い、各群DSの前後の値について統計的有意性を検定した。結果、ROMでは100%群と80%群、片脚垂直跳び高では、100%群において有意な差がみられ、w-upのDSでは、全力での伸張強度での実施が効果的であることが示唆された。
学会発表 Relationship between physical and psychological fatigue and weight reduction in University rugby players 共著 2014.8. 第7回アジア南太平洋スポーツ心理学会 本研究では夏合宿期間における37人の大学ラグビー選手を対象として身体的および心理的疲労と体重減少の関係性を明らかにした。なお、身体的疲労は10件法、心理的疲労はPOMSの疲労得点を用いた。結果は試合の出場時間が疲労の蓄積や体重減少の直接的な予測因子にならないことが示唆された。加えて、年齢や大学での競技経験が,夏合宿という特殊な環境下においてはコンディションに影響を及ぼすことが考えられた。
学会発表 ショートフットエクサイズが健康な大学生の動的姿勢制御及び主観的足関節安定性に及ぼす影響 共著 2014.7. 第3回日本アスレティックトレーニング学術集会 19名の健康な大学生を対象として、4週間のショートフットエクササイズが動的姿勢制御および主観的足関節安定性に及ぼす影響について検討した。結果として、動的姿勢制御は3方向全て(前方、後内側、後外側)において有意に向上した。また、主観的足関節安定性は後内側と後外側に有意な向上が認められた。
学会発表 スタティックストレッチングによって生じる筋力低下とその回復時間 共著 2014.7. 第3回日本アスレティックトレーニング学術集会 本研究の目的はスタティックストレッチング(以下:SS)によって起こる筋力低下の継続時間を明らかにすることであった。成人男性37名に対して等尺性握力テストを行った結果、全ての群においてSS直後では有意な筋力低下が認められた。他、群別にみると1分の安静をでは筋力の回復は認められず、2分以上では回復が認められた。
学会発表 アスレティックリハビリテーションに対する専心度を高めるために-ATによる心理的支援に着目して- 共著 2014.7. 第3回日本アスレティックトレーニング学術集会 本研究では負傷アスリートがアスレティックリハビリテーションへの専心度を高めるためにアスレティックトレーナー(以下:AT)がどのように貢献するべきかを検討した。その結果、ATが傷害受容に貢献していることや、時には負傷者に寄り添う共感者になる必要性があると考えられた。
学会発表 大学スポーツにおけるアスレティックトレーニングの必要性-九州共立大学リコンディショニングルームからの提言- 単著 2013.9.15 九州・体育スポーツ学会 第62回大会 九州共立大学リコンディショニングルームにおける利用記録をもとに、傷害発生の傾向やアスレティックリハビリテーションの有効性を検証した。
その結果、1年生の利用者が多く、高校卒業から大学入学までのコンディショニングの難しさや、新しい環境への適応の難しさが示唆された。また、リコンディショニングルームの利用者242例中、同部位における傷害の再発は5例にとどまっており、この結果からアスレティックリハビリテーションが競技復帰に対して非常に有効であると考えられた。
学会発表 スポーツ集団の心理状態を可視化する-集合的効力感尺度と集団凝集性尺度からのアプローチ- 2012.11. 第39回日本スポーツ心理学会 スポーツ集団の心理状態を探求するため2つの尺度の整備をした。さらに因子構造が原版と同様であるかを調べ、集団研究に活用可能な尺度を提示することを検討し発表した。
(土屋裕睦、内田遼介、山田裕生、東亜弓、辰見康剛、神谷知里)
学会発表 高校ラグビー部におけるチーム心理の変化-プレシーズンからインシーズンにかけて- 2012.. 大阪体育学会第50回大会 高校ラグビー部1チームをベンチ入り群と非ベンチ入り群に分け、集団凝集性得点と集合的効力感得点の変化を横断的に調査し、その変化をもたらした要因についての検討結果を発表した。(辰見康剛、土屋裕睦)
学会発表 大学ラグビー選手の重心動揺と運動能力の関係について 2009.. 第7回日本フットボール学会 重心動揺の測定が大学ラグビー選手の運動能力評価する指標となる有効性を発表した。
(溝畑潤、木村季由、中原正義、竹村雅裕、佐々木康、辰見康剛)