教員検索
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教員氏名 | 黒木 隆善 |
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ローマ字 | Kurogi Takayoshi |
所属学部 | 経済学部 |
所属学科 | 地域創造学科 |
職 名 | 教授 |
所属学部(兼任1) | 共通教育センター |
研究室 | 深耕館3階 S325 |
メールアドレス | kurogi@kyukyo-u.ac.jp |
オフィスアワー | 金曜日 11:30 ~13:00 |
学生諸君へ | 大学生活の4年間は、長いようであっという間です。その限られた4年間でいろんなことにチャレンジしてみてください。部活、サークル、学業、アルバイト。何でもいいと思います。チャレンジすることで、自己の視野が広がり、より良い学生生活が送れるはずです。 また、私は英語に関する研究をしていますので、英語に関する分からないことがあれば、気軽に研究室まで相談にきてください。もちろん、英語以外の相談事でもOKです! |
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取得学位 | 博士 (文学) (平成26年3月 九州大学) |
学歴 | 平成16年3月 九州大学文学部 卒業 平成16年4月 九州大学大学院修士課程 入学 平成18年3月 九州大学大学院修士課程 修了 平成18年4月 九州大学大学院博士後期課程 進学 平成23年3月 九州大学大学院博士後期課程 単位取得満期退学 |
専門分野 | 英語学(統語論) |
所属学会名 | 日本英語学会 日本英文学会九州支部 |
教育研究社会活動の概要 | 主に英文法を中心とした英語の授業を行っています。また、言語学の知識を活かした外国語学習にも現在取り組んでいます。 |
担当授業科目 | 英語Ⅰ・Ⅱ、チャレンジA・B、地域創造実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ、地域創造ゼミナールⅦ、イングリッシュ・ワークショップ、海外地域学研修 |
学内における委員会活動等 | 沖縄県人会 弓道部 国際交流・留学生支援室長 |
社会貢献・国際連携等 | 日本英語学会会員(現在に至る) 日本英文学会九州支部会員(現在に至る) 水巻町国際交流協会 理事(任期:2020年4月-2022年3月) |
種 類 | 著書・ 学術論文の名称 |
単著 共著 |
発行 年月等 |
発行所等 | 概 要 |
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学術論文 | |||||
学術論文 | 英語におけるIt-Cleft構文の焦点位置に関する考察 | 単著 | 2021.2.9 | 日本英文学会九州支部第73回大会Proceedings | (pp.25-26)2020年10月に日本英文学会九州支部第73回大会(ウェッブカンファレンス)の学会発表のプロシーディングス。Rizzi (2015)、Chomsky (2013, 2015)、Mikkelsen (2005)の分析を利用して、It-Cleft構文の焦点位置が移動できることを説明した。 |
学術論文 | 【査読無】主語の島効果に見るフェイズ性の継承 | 単著 | 2017.9.15 | 日本英文学会九州支部第69回大会Proceedings | (pp.313-314)2016年10月、中村学園大学において行われた学会発表のプロシーディングス。Chomsky (2008)のモデルでは主語の島効果が捉えられないというGallego (2010)の主張に対し、Chomsky (2015)のモデルを踏まえた形であれば、主語の島効果をより広範囲な形で捉えることができると主張した。 |
学術論文 | 【査読有】フェイズ指定部からの抜き取りに関する再考 | 単著 | 2016.3.31 | 『九大英文学』第58号, 九州大学大学院 英語学・英文学研究会 | (掲載ページ:pp.117-144) Chomsky (2014)の枠組みと、Chomsky (2008)のフェイズ指定部の特性を援用することで、Gallego (2010)等で指摘された当該特性の問題点が一部解決できることを論じている。また、主語の島効果に関しては本論の提案では解決できないものの、独立した、フェイズ理論における一般化によって説明を試みている。 |
学術論文 | 【査読有】Feature-Splitting Based Sideward Movement Movement Analysis in the Subject Parasitic Gaps | 単著 | 2013.8. | English Language and Linguistics 19-2 (The English Linguistics Society of Korea) | 本論文では、英語における主語内寄生空所構文に関して、Obata and Epstein (2011)のFeature-Splitting分析を援用してその特徴を捉える試みを行った。特に、主語内寄生空所構文では、弱い島の効果(Weak Island)にsensitiveであるという、付加詞節内寄生空所構文との違いがあり、その違いが、feature-splitting分析とNunesのSideward Movement分析を合わせることで説明できるということを提案した。 |
学術論文 | 【査読有】Notes on wh-relative clauses | 単著 | 2010.3.21 | 『九大英文学』第52号,九州大学大学院 英語学・英文学研究会(P 127-150) | 本論文は、日本英語学会第62回大会で発表した内容を修正したものである。本論文では、英語におけるwh関係代名詞を使った関係節を分析する2つの方法(Kayne (1994), Chomsky (1977))を比較し、双方の分析には問題があることを指摘し、黒木 (2009)の分析を使えばそれらの問題が解決できることを主張した。更に、この分析は、関係副詞節でも援用可能であることを指摘し、具体的な解決策を提示した。 |
学術論文 | 【査読有】WH関係節における-考察 ―間接的Agree分析による説明― | 単著 | 2009.3.21 | 『九大英文学』第51号,九州大学大学院 英語学・英文学研究会(P 77-96) | 本論文では、wh関係代名詞の構造と認可のメカニズムを説明した。本論文では、wh関係代名詞とその先行詞が同一の解釈を有することを、黒木 (2008)で主張した分析とMatushansky (2006)の主要部移動の分析を援用することで、先行詞とwh関係代名詞との同一解釈の問題が説明可能であるということを主張した。 |
学術論文 | 【査読有】寄生空所構文再考-Minimalist Programの観点から― | 単著 | 2008.3.21 | 『九大英文学』第50号,九州大学大学院 英語学・英文学研究会(P 379-402) | 本論文では、付加詞内に生起する寄生空所構文を現在のミニマリスト・プログラムの枠組みに沿った形で説明を試みた。本論文は、「寄生空所と主節の非項移動要素がなぜ同一の解釈を得られるのか」という疑問に対し、Reuland (2005)における再帰代名詞とその先行詞の認可のメカニズムを援用することで説明し、更に、寄生空所構文の一般的な特徴も捉えることができると主張した。 |
学術論文 | 【査読有】寄生空所構文における認可の違い | 単著 | 2007.3.10 | Jels 24, 日本英語学会(P 91-100) | 本論文は、日本英語学会第24回大会での発表をもとに、修士論文の修正を行ったものである。本論では特に、黒木 (2005)から続く一連の主張を支持し、更に主語内の寄生空所構文の分析に採用したNunes (2004)のSideward Movement分析とUriagereka (1999)のMultiple Spell Out分析の正当性を、間接目的語の島の効果や全域的適用構文の再構\築の非対称性を使って説明した。 |
学術論文 | 【査読無】2つの寄生空所構文における派生的違い | 単著 | 2005.12.1 | 『九大英文学』第48号,九州大学大学院 英語学・英文学研究会(P 125-146) | 本論文は、日本英文学会第58回大会での口頭発表を修正したものである。本論文では、寄生空所構文の分類とその派生についての新しい分析を行った。本論文は、主語内と付加詞内に生起する寄生空所は、再構築効果に違いが生じることから、従来から統一的な分析がなされてきた主語内と付加詞内の寄生空所は、それぞれ別の派生から生じているものであると主張した。また、それぞれの派生はNunes (2004)やNissenbaum (2000)を使うことにより説明できると主張した。 |
紀要 | |||||
紀要 | 【査読有】英語のIt-Cleft構文における焦点要素の移動について | 単著 | 2022.3.19 | 九州共立大学研究紀要第12巻2号 | (pp.23-34) シンポジウム発表を加筆・修正して論文としたものである。It-Cleft構文の焦点要素が移動可能であることについて、Rizzi (2014)、Belletti (2015)の分析では理論的・経験的な問題があることを指摘し、Rizzi (2015)のMaximalityとChomsky (2013, 2015)のLabeling Algorithm適用のタイミング、Mikkelsen (2005)の子ピュラ文構造と分裂節の付加構造を想定することで、It-Cleft構文の焦点位置に移動した際にはラベルが付与されていないことから移動ができると説明した。また、寄生空所構文との類似性についても論じた。 |
学会発表 | |||||
学会発表 | 英語におけるIt-Cleft構文の焦点位置に関する考察 | 単著 | 2020.10.24 | 日本英文学会九州支部第73回大会(ウェッブカンファレンス) 英語学シンポジウム | 本発表では、英語のIt-Cleft構文の焦点位置が移動できるという特徴が、Rizzi (2006)のCriterial Freezingでは分析が難しい点を取り上げ、Rizzi (2015)のMaximality、Chomsky (2013, 2015)のLabelingのタイミング、Mikkelsen (2005)のコピュラ文構造の提案を援用し、分析を試みた。また、It-Cleft構文が寄生空所構文と類似した特徴を有していることを指摘した。 |
学会発表 | 主語の島効果に見るフェイズ性の継承 | 単著 | 2016.10.23 | 日本英文学会九州支部第69回大会 (於:中村学園大学) | 本発表では、英語における主語からの抜き取りに関して提示されたChomsky (2008)の分析を、Chomsky (2015)の枠組みに組み込むことで、Gallego (2010)等で指摘されていたChomsky (2008)の分析の問題点が解決できるとともに、大庭(2012)で提示された英語の二重目的語構文における間接目的語の島の効果にも本発表の分析が拡張可能であることを示した。 |
学会発表 | wh関係詞と先行詞の同一解釈について | 単著 | 2009.10.25 | 日本英文学会九州支部 第62回大会(於:宮崎大学) | 【口頭発表/使用言語:日本学会】 本発表では、黒木 (2008)で提案した間接的なAgree分析を更にwh関係節へと援用できることを主張した。まず、wh関係節を分析するにあたり、Kayne (1994)のような分析では問題が生じることを指摘し、更にChomsky (1977)のような分析でも問題が生じることも指摘した。そこで本発表では、Reuland (2005)の分析やRadford (2000)等の分析を基に、名詞句内の主要部が間接的なAgree関係を築くのに重要な役割を果たしていると主張した。さらに、この分析が関係副詞節にも拡張可能であることを示唆した。 |
学会発表 | 寄生空所構文における間接的Agree分析について | 単著 | 2008.10.25 | 日本英文学会九州支部 第61回大会(於:福岡大学) | 【口頭発表/使用言語:日本語】 本発表は、間接的なAgree分析を使って寄生空所構文を検討した黒木 (2008)の主張に修正・再検討を行ったものである。黒木 (2008)では、Pesetsky and Torrego (2004)のAgree操作をそのまま援用していたが、本発表では、細かい部分の検討を行い、より議論を明確にした。さらに、この分析が関係節にも援用できることも示唆した。 |
学会発表 | why is the PG Co-indexed with A’-moved Element? | 単著 | 2008.4.27 | 日本英語学会国際春季フォーラム2008(於:東京外国語大学) | 【ポスター発表/使用言語:英語】 本発表では、付加詞節内に生じる寄生空所構文に関しての再検討を行った。特に、現在のミニマリストの枠組みで主張されている提案に関して問題点を指摘し、「寄生空所位置が非項位置にある移動要素と同一の解釈を有するのはなぜか」という観点から新しい寄生空所構文分析を提案した。 |
学会発表 | On the Derivation of Parasitic Gaps: From the Differences between APG and SPG | 単著 | 2007.7.14 | 慶應言語学コロキアム(於:慶応義塾大学) | 口頭発表/使用言語:日本語】 本発表は、日本英語学会第24回大会で発表を行った内容に更に修正を加えたものである。寄生空所構文には2種類存在し、それらはそれぞれSideward Movementと述部修飾という別々の認可のメカニズムをたどらなければならないことを主張した。また、それぞれの寄生空所構文が異なる現象であることを示す新たなデータを提示した。 |
学会発表 | 寄生空所構文における 認可の違い (On the LicensingDisparities of Parasitic Gaps) | 単著 | 2006.11.5 | 日本英語学会 第24回大会(於:東京大学) | 口頭発表/使用言語:日本語】 本発表は、自己の修士論文における寄生空所構文分析を修正したものを発表した。本発表では特に、主語内の寄生空所構文と付加詞節内に生じる寄生空所構文は全く異なる現象であることを、再構築のデータ等から指摘し、これらの寄生空所構文を統一的に扱うNunes (2004)やNissenbaum (2000)は、それぞれの構文で、区別して使用されるべきであると主張した。 |
学会発表 | 2つの寄生空所構文における派生的違い | 単著 | 2005.10.30 | 日本英文学会九州支部 第58回大会(於:長崎大学) | 【口頭発表/使用言語:日本語】 本発表では、寄生空所構文に関する分析方法として、Nunes (2004)とNissenbaum (2000)の分析を取り上げ、それぞれの妥当性を検証した。その結果として主語内に生起する寄生空所構文においてはNunes (2004)を援用し、付加詞節内に生じる寄生空所構文はNissenbaum (2000)の分析を援用することが望ましいと主張した。 |